この1年で株価が半分になったヤフー。Yahoo!ショッピングの出店手数料無料や、PayPayキャンペーンなど増資拡大に舵を切り、巻き返しを計れるのでしょうか。(『バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』栫井駿介)
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減益の理由は、安定運営から拡大投資に舵を切ったコスト増
出店手数料無料化、PayPay100億円キャンペーン等で減益
ヤフー<4689>が大きく値下がりしています。この1年間でおよそ半値になりました。
下落の理由は、増益が止まったことでしょう。2017年3月期には19年続いていた増収増益がストップしました。
売上高は伸びているので、減益の要因はコスト増ということになります。ヤフーは安定した運営から、コストを伴う拡大投資に舵を切ったのです。
投資対象は、ショッピングや決済(PayPay)などのコマース分野です。Yahoo!ショッピングの出店手数料を無料にしたり、PayPayキャンペーンで100億円を配るなど大盤振る舞いです。
それだけコストをかけると、当然利益は減少します。その傾向が2年連続で止まらなかったことが、株価下落に歯止めがかからなくなりました。
一方で、従来からの主力である広告事業は順調です。インターネットの閲覧がPCからスマホに切り替わる中でも、ヤフーは乗り遅れることなく順調に対応できています。
安定した広告事業から得た利益を、今後の成長分野の投資に回すことは、企業の戦略として至極真っ当です。一時的に利益が減ったとしても、長期投資家は許容すべき範囲でしょう。
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