経営の才覚があっても投資がうまいわけではない
ここのところ逮捕と釈放を繰り返している、かの日産救済の立役者カルロス・ゴーン氏もそうですが、リーマン・ショックのときに取引していたデリバティブが株価の暴落で結局追証を求めらて、それを日産に支払わせる形にしたあたりから話は非常に複雑でおかしな方向に向かっています。
経営手腕が高い人間といえども、こと金融投資ということになると、そこいらの平凡な個人投資家とまったく寸分たがわぬドジを踏むということがわかって、ある意味安心する部分もあるわけです。
ソフトバンクは大丈夫か?
しかし、孫さんのケースでは、「投資」というのがソフトバンクの屋台骨になろうとしているわけです。
一刻も早く資金を投入しなくてはならないようなスタートアップに近いようなビジネスへの投資判断を、まさかビットコインのノリの延長線上で行っているのではないでしょうね?というのが非常に気になるところです。
恐らく時間をかけてデューデリジェンス(企業価値やリスクなどの調査)をして投資判断を下したりはしていないのではないかと思うと、ちょっとゾッとする次第です。
もちろんその道のプロのファンドマネージャーも擁しているのでしょうが、結構稚拙なレベルで投資判断をしているのでは?と感じさせられたのは、まぎれもない事実です。
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