ビジネスに関心がないなら貧乏まっしぐら?
金持ちになりたければ、結局はビジネスマンにならなければならないというのが現代の資本主義の暗黙のルールであると言っても過言ではない。ビジネスに邁進し、そこで成功したら間違いなく金持ちになれる。
現代の資本主義は「カネこそすべて」のような世界になっているのだから、それでは「みんなビジネスマンになればいい」という話になるのだが、それがそう簡単なことではないというのは誰もが分かっている現実である。
ビジネスでの成功は「千三つ(1000のビジネスに挑戦して3つくらい当たればいい)」というほど確率の低い世界だし、そもそも人間社会は多彩で人々の関心はビジネス一色で占められているわけではない。
ビジネスに関心があるどころか、逆にビジネスに「100%無関心」である人もいくらでもいる。ビジネスなど心底どうでもよくて、働いてカネを稼いでいるのも「食うためにやっている」だけで仕事が終わったら、もう仕事のことなど1分たりとも考えたくない人も多い。
資本主義の世界で生きているのだが、資本主義に興味がない。興味がない以上、ビジネスに邁進するような人生は生きられないし、無理してやったとしても成功はおぼつかない。彼らは経営に頭を悩ますなど「うんざり」だろう。
資本主義の世界だからカネが欲しくないわけではないのだが、ビジネスには関心がないのだから必要最小限でしか関われないのである。必要最小限しか関わらないから、カネに窮していくことになる。
ワリを食わないで生きていくために
では、ビジネスに無関心な人が資本主義の世界でワリを食わないで生きていくためにはどうしたらいいのか。それこそが「優良企業への長期投資」「優良ETFへの長期投資」である。
優良企業、優良ETFに投資することによって、有能な経営者に働いてもらった対価を手に入れる。
自分が有能なビジネスマンになるのではなく、有能なビジネスマンに賭け、働いてもらい、賭けた分の対価を得る。
その間、自分はやりたいことをやっていればいい。
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