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学資保険で「こんなはずじゃなかった」の悲鳴が続々、20年かけて返戻金1,000円の罠=俣野成敏

2. 結局のところ、学資保険に入ったほうがいいのか?

ここまでお読みいただき、ひょっとすると、読者の方の中には「AさんBさんは、たまたま失敗した人たちなのでは?」「これだけの加入者がいるのだから、それなりにメリットがあるはず」などと思われた方もいたかもしれません。

そこで、もう少し学資保険の内容を精査してみることにしたいと思います。

学資保険に入るメリット・デメリットとは

実は現在、販売されている学資保険の大半が、元本割れをする商品です。試しに、どこかの学資保険の比較サイトをネットで検索してみてください。

ご覧いただくとおわかりのように、返戻率が100%を下回っている商品が半分以上あります。「返戻率が100%以下」ということは、元本割れを起こすことを意味します。つまり、支払ったお金よりも、戻ってくるお金のほうが少ない、ということです。

ほとんどの方が、「契約内容によっては、学資保険がマイナスになって返ってくる」という事実に、気づいていないのではないでしょうか。

ちなみに、「返戻率が104%」といった記載があった場合、この104%は年利のことではありません。仮に20年で100万円を積み立てたのであれば、4万円の利子が付く、という意味で、年利に直すと0.3%くらいです。

「どうして、元本割れを起こす商品が普通に売られているのか?」と言えば、それは「買う人がいる」からです。

まったく買う人がいなくなれば、彼らも他の方法を考えざるを得ないでしょう。けれど、現状では売れているので売っている、ということです。

さて。それでは学資保険のメリットについてお話しします。

学資保険のメリットその1:強制的に積み立てできる

現在、「貯金ができない人が、強制貯金をするための手段」として、生命保険を使う方法が、一般に広く行われています。生命保険に加入すれば、勝手に銀行口座から引き落とされるので、お金が貯められる、というわけです。

しかし、これも保険の営業マンによるセールストークの意味合いが大きいでしょう。

もし、「どうしても貯金ができない」ということであれば、定期預金などで、毎月自動振替をしてくれるものを利用することもできます。必ずしも保険でなければいけない理由はありません。

前述のとおり、かつての保険には高い金利がつきました。その当時であれば、「保険にも入れて貯金もできる」という商品は、お得感があったでしょう。

しかし、今は公的な社会保障制度も比較的整っているので、必要以上の保険に入ることは、単に保険会社に手数料を支払うために積み立てをしているのと、大差ないかもしれません。

それは、医療の進歩や衛生状態の改善などによって、病気にかかりにくくなり、平均寿命が延びたことで、保険を掛ける意味が、昔ほど重要ではなくなったせいもあるでしょう。

保険とは、結局、確率論です。「病気になるかもしれない」、ということで保険を掛けるわけですが、ならなければ、単なるコストでしかありません。よって、当マネースクールでは「生命保険は最低限、掛け捨てのものを利用する」ことをオススメしています。

Next: 買っているのは「安心」? それは学資保険じゃないとダメなのか

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