先進国(米国)金利の動き…景気予兆を感じ取るセンサー
中国経済の場合、発展途上国として6~7%の高い経済成長目標を掲げております。必然的に金利水準も政策金利で見ても4~5%の水準です。途上国はそうした金利水準の多少の高さ、あるいはブレを乗り越えて成長してゆくのが一般的です。成熟経済となっている国は金利水準に一喜一憂することになりますが、とりわけ、資本市場は非常に敏感です。
ここに世界の株式市場に最も影響力のある米国資本市場の長期金利(10年物国債の金利)を示しました。同時にニューヨークダウの動きも示しております。
過去7年半、金利水準は概ね1.5%~3.0%レンジで推移しております。一方でニューヨークダウの動きはほぼ一貫して上昇しております。この金利水準との関係をどのように見るか、これまでの動きを時系列でみる必要があるようです。
翻ってみると、この株価の動きそのものが金利水準の変化を取り込んで変動しているとも見ることもできます。2017年中ごろから金利は経済の実勢が好調であることを背景に上昇します。
一方2018年の年末をピークに金利は下降し始めます。そこでは経済のピークアウト感の認識が広まっているようです。つまり、経済を実体経済を映す形の金利上昇と実体経済の落ち込みを避ける(資本市場からの不況感を排除する)ための金利の下落が、市場の中期的上昇を実現してきているようです。景気予想のセンサー、そして引き上げ、引き下げの行為がファインチューニングとなっているようです。
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※本記事は有料メルマガ『資産運用のブティック街』2019年7月2日号を一部抜粋・再構成したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。
『資産運用のブティック街』(2019年7月2日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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