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1分15円から通えるフィットネスジム、なぜいままで月額サービスしかなかったのか?=シバタナオキ

なぜ無かった?月額固定費無料、従量課金のフィットネスジム

シバタ: ということで、フィットネスジムは月額課金のモデルって今でもあるじゃないですか。そこになんでわざわざ、使った分だけ払うという従量課金のモデルで分けて入ろうと思ったんですか?

柿花: 今、サブスクリプションサービスは「使うか・使わないか」になっていると思うんですよね。その真ん中で、「ちょっと試してみたい」とか、「サブスクリプションをやめたけども、もう1度入りたい」という入り口もない。ここに参入したいなと。

シバタ: なるほど。今の話は面白いので掘り下げると、サブスクリプションの課題として、月額会員費を払っている人以外は、「月額会員費を払う」か「何もしないか」っていう、その二択になっちゃうと。

柿花: はい。そうなんです。

シバタ: 今、都内のジムって月額いくらくらいするんですか?

柿花: データでは都内のジムが今、平均1万1,200円と出ていますね。

シバタ: 月額1万円も払うの?アメリカだと多分、5,000円とかだと思う。

柿花: データでいうとアメリカは5,600円ですね。2分の1くらい。

シバタ: 東京の月額会員費は高いというのがまずあると。1万円払ってかつ、1万円払うからには当然、月に何回か行くという前提だと思うので、それだけのこのお金と自分の時間をかけるってすごく大きなコミットメントで、その大きなコミットメントをできない人は解約しちゃう、という話だと思うんですよね。でも、そこまでコミット出来ない人でも都度課金のニーズはありますよね。僕みたいにたまに東京に来て、必ずジムかプール付きのホテルに泊まる人もいる。この場合、月額会員になることはありえないので、完全に都度課金ユーザーになります。

ホテルなら単発の利用はよくありますけど、一般的にトレーニングジムでは、サブスクリプションモデルにしている限り、月額会費を払わないと、ユーザーも店舗側も何も得られないと。その「単品の部分がない」というのが結構多いのかなと思っていて、そこをなんとかしたいと思って、やったということですよね。

僕のnoteはあえてそうならないように、月額課金の部分と単品でも買えるようにしているんですけど。

柿花: そうですね。シバタさんのnoteと同じ概念ですね(笑)

シバタ: いつリリースしたんですか?

柿花: 今年の5月22日です。

シバタ: リリースした後、ユーザーからの反応はどんな感じでしたか?

柿花: ユーザーからの反応は、結構Twitterでコメントつくことが多くて。「なんでこんなサービス今までになかったのか」とか。ポジティブなお声をいただく一方で、
まだ店舗数が少ないので「もっと店舗数を増やしてください」「全国に広がるのはいつですか?」というお声は頂いています。

シバタ: なるほど。それはその通りだと思うんですけど、逆に今フィットネスジムいっぱいあるじゃないですか。その人たちはなんで自分たちで従量課金のモデルをやらないのでしょうね。

柿花: ここには幽霊会員が逃げる、というポイントがあると思っています。都度会員がメインになってしまうと、儲かっているポイントが逃げていくというのを、恐れているのかなと思います。

シバタ: 確かに。ジムのかなりの多くの会員の人が実は幽霊会員で、お金は払っているけど使っていないということですね?それが実はジムからすると収益としてはすごくおいしくて。自分たちで従量課金を始めると、そこに大きくダメージがあるんじゃないか、という懸念があるということですね。

柿花: はい。その通りだと思います。月額会員を増やすための体験入会などはありますが、これは安く利用はできるのですが、大抵1回しか体験できず、月額会員になってもらうための顧客接点の入り口として設けられています。

シバタ: なるほど。それは確かにそうですね。面白いですね。だから、柿花さんのところのようなサードパーティが入る余地があると。

Next: フィットネスジムを従量課金で使うターゲットとは?

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