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江戸時代から変わらない!相場の黄金パターン「酒田五法」早わかり=清水洋介

(5)「三法」――相場で重要な「休む」タイミングを教えてくれる

本間宗久翁の「三位の伝」(諸説ありますが)で「売り・買い」と同時に重要視されるのが、「休む」ということです。

狭い範囲での保ち合い相場では、頻繁に売買をしてもなかなか実入りが増えるものでもなく、売り買いを頻繁にすればするほど手数料などのコストで損になってしまうこともあります。こういった時は、相場を「休む」こともとても大切なことで、売り買いのタイミングを計るように、休むタイミングを計るのも非常に大切なことなのです。

この「休む」ということを「ローソク足の組み合わせ」でどんな状態のことを言うのかというと、以下のような「三法」の形に他ならないのです。ここでいう「三法」は、「売り・買い・休み」の三つの法則=「三法」ということになるのです。

下の図で示したパターンは、上昇過程において出現した大陽線のあと、小さな陽線・陰線をはらみ、大陽線の高値を坊主の陽線で抜けたもので、典型的な保ち合い相場を上に抜ける時の状況を表しています。

はらんだ小さな線は「小休止」を表し、大陽線の安値を「支持線」、上値を「抵抗線」とします。その抵抗線を抜けた形で「強い線」と見られますが、この抜けるまでの過程では売り買いを「休む」ということになり、このことを「三法」というのです。

逆のパターンも同様に、下落過程において見られるもので「弱い線」と見られますが、これが下に抜けるまでは「休む」時期となります。

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投資の視点』(2016年2月8日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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