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「日本人は早急に資金を海外に移せ」天才投資家ジム・ロジャーズが警告する真意とは=俣野成敏

現実的なのは「海外投資」

大前:今現在、すでにそれができているのは、たまたま身近に投資の目利きができる人がいるとか、すでにある程度の資産を築いていて、資産保全が不可欠な状態になっているとか、かなり恵まれた環境にいる人だけでしょう。

残念ながら、今の日本には、他人に資産運用を相談できるような環境が整っておらず、自分で投資商品の是非を判断できるだけの教育も行われていません。

そういった土壌ができていないことが、個人的には、一番の問題なのではないかと考えています。

現在、一般の方が、海外に資金を移す現実的な方法が何かというと、やはり海外投資をすることでしょう。これなら、資金の受け皿として、銀行口座を開設する理由づけにもなります。

何のために、いくら資産を増やすのか。しっかり考えることが重要

大前:ご注意いただきたいのが、単に「お金を増やしたい」というだけでは、海外投資を始める理由としては弱い、ということです。自分から遠く離れたところにお金を置こうとするなら、強力な動機がないと続きません。

動機とは、「なぜ、何のために投資をしたいのか?」「いくらに増やしたいのか?」といった目的意識のことです。

俣野:多くの人は、ただ「お金が欲しい」とか、「お金は、あればあるだけ良い」と思いがちです。どうしたら、目的意識を持つことができるでしょうか?

大前:海外投資をしたい、ということであれば、まずは視野を広げるところから始めてみてはいかがでしょうか。最初は旅行でもいいと思います。

それから、意外に忘れがちなのが、投資を始める際の前提条件として「ご自身の資産基盤がしっかりしていなくては、そもそも投資ができない」ということです。

特に海外投資を行う場合、たとえ利回りが年10%ついたとしても、海外に送金したり、現地の専門家に相談すれば、その都度、手数料を取られます。最終的に、投資金を日本円に戻す際にも、また手数料がかかります。もともと、「海外なら必ず儲かるという保証もない」ですから。

そうした手数料を加味して、それでも十分にお金を増やせるだけの金額と年数をかけられる人が、海外投資で成功を収めることが可能となるのです。

日本の資産も海外にシフトしている

俣野:貯金がない方は、積立投資という方法もあります。しかし、「いくらであれば、長期間に渡って問題なく捻出できるのか?」ということが事前にわかっていないと、結局、「お金が続かなくなって途中解約」というパターンに陥りがちです。

当てずっぽうに投資をするのではなく、そのための準備から手をつけていくべきだ、ということですね。

大前:はい。ちなみに今、もっとも資産を海外にシフトしているのは、他ならぬ日本国だということを、ご存じでしょうか。

日本は、外貨準備高でいうと、中国に次いで世界第2位(2018年)ですし、米国債保有率も世界一(2019年8月)です。我々の年金の運用に関しても、現在、外債比率が増えてきていることは、メルマガの「Vol.152」でお伝えした通りです。

国の資産運用は、安全を基準に行うことが定められています。その国でさえも、外債の比率を増やしてきているわけですから、そういうところからヒントを得るのも、1つの方法ではないかと思います。

<名言1の結論>

「国すらも、資産を海外にシフトさせている。いきなりは無理でも、それに向けた小さな一歩を踏み出そう」

Next: もっと「日本人であること」のメリットを活かすべき? 次の名言は…

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