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大塚家具「父娘共倒れ」の可能性? お家騒動から早5年、両社とも経営危機へ=山岡俊介

父親の新会社「匠大塚」もピンチ

ところで、父娘経営権争いに敗れた大塚勝久氏はその後、創業の地である埼玉県春日部市内の元百貨店があった建物に巨大な高級家具店「匠大塚」をオープンさせ、最近では青山にも店舗を構える。

一部マスコミは、青山店開業を見て業績は好調と報じている。

しかし、これは違うのではないか。

上場企業でないため決算を調べるのに苦労したが、会社設立の2015年から直近まで、4期連続の赤字のようだ。青山店も日本橋店不振で閉鎖してのこと。

春日部本店の土地・建物には設立時の約2年半前に武蔵野銀行が15億円の根抵当権を設定していたが、昨年8月、その額は30億円に上がっている。

要するに、父親の会社も経営が厳しく、大塚家具を創業し上場させたことで得た資金をつぎ込んで維持しているような状況。

仮に大塚家具をヤマダ電機が救済しなかったら、父娘共倒れの危険があったということでは。

その一方の匠大塚、いつまで資金が持つのか?また、どこかが救済に乗り出すのか?

上場企業ではないため、武蔵野銀行など取引銀行の出方次第であろう。

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image by:Rodrigo Reyes Marin / ShutterStock.com

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