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98%の銘柄が下がる「総悲観」到来!バフェットは含み損にどう対応する?=栫井駿介

もう一度家計を精査し、買い終わったら気絶しておくのが正解

現在のような下落局面で、私は積極的に買いたいと考えます。そこで問題となるのが資金管理です。

買い進めていると、あっという間に資金がなくなってしまいます。特に、今のように下げ続ける局面では買っても買っても買いたくなる状況です。

少しでも安く買えたほうが良いのは間違いありませんから、なるべく後にまで資金を残しておきたい気もしますが、だからといっていつまでも待っていると買いのチャンスを逃してしまいます。

そんな中で、大きく下がった時に段階的に買い下がっていくというのが当社の方針ですが、普通の相場ではその回数を「年2~3回」と定義しています。しかし、今年はすでにこれだけ下げたので、私も余力が目減りしてきています。

こんな時に必要なのは、改めて資金余力を見直すことです。遊んでいる預金はないか、不要な保険を契約していなかったか、毎月の給与はいくら投資に回せるか。

また、メルカリなどが一般的になった今は、家電などあらゆるものを売って換金できるので、資金確保の対象となります。

私は最近、バイクを買ったので、それまで使っていたロードバイクをネットオークションで売りました。これで3万円です。微々たるものですが、積み重ねると大きくなります。何より、要・不要が明確になるので不要な物を買わなくなります。資金に困ったらぜひ試してほしい方法です。

もちろん、生活に必要なものを売ってはいけませんが、それ以外なら家計の無駄をなくすいいチャンスです。ここで見直しを徹底すれば、そもそもお金が貯まりやすい筋肉質な家計を作ることができます。

もっとも、それでもやがて限界はやってきます。買うだけ買ったら、あとは銘柄の見直しくらいで、他にできることはありません。そうなったら、良い銘柄を抱いて気絶しておく、それが長期投資でうまくいく一番の方法です。

以下のような話もあります。運用会社のフィデリティによると、顧客口座のパフォーマンスを調べたところ、最も成績が良かったのが「亡くなっている人」、次が「運用しているのを忘れている人」だったということです。

出典:フィデリティ

出典:フィデリティ

長期投資はこのくらいの気持ちで臨むことが大切です。くれぐれも、目の前の株価の動きに左右されてはいけません。


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image by:Rob Crandall / Shutterstock.com
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バリュー株投資家の見方|つばめ投資顧問』(2020年3月8日号)より
※記事タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による

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【毎日少し賢くなる投資情報】長期投資の王道であるバリュー株投資家の視点から、ニュースの解説や銘柄分析、投資情報を発信します。<筆者紹介>栫井駿介(かこいしゅんすけ)。東京大学経済学部卒業、海外MBA修了。大手証券会社に勤務した後、つばめ投資顧問を設立。

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