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9月入学で加速する格差社会。「家庭に丸投げ」の公立学校が教育弱者を生む=午堂登紀雄

子が自発的にやるなら有料でもOK

また、有料コンテンツだからといって敬遠しないことも大切です。

ややもすると無料のものだけを選びがちですが、子どもが興味を持つようなクオリティの高いコンテンツであるなら、この際そんなことは言っていられません。

なぜなら、親による強制では学習効果は得られないからです。

たとえばゲームアプリでも、漢字を組み合わせて解いたり、計数感覚が必要なパズルゲームがありますし、知能検査のような空間認識能力や推理力を養うゲームもあります。

タブレット端末を使った通信講座の中には、正解したときの盛り上げ方が大げさなものがあり、これはこれでうれしくなります。

イヤイヤやらされる勉強はそもそも面白くないし身にもつかない。子どもが「やりたい」「楽しい」と思うコンテンツでなければ、この長い休校を乗り切れないのです。

ウチの長男(年長)も「だって面白くないもん!」「やりたくないったらやりたくない!」「いやだいやだ!」などとまったく言うことを聞いてくれません。

なので、知育アプリを探しては「これはどう?」「これは?」と提案しつつ、書店に行っては「どれか読みたい本を選んできて」と本人の自主性に任せています。

「ごほうび」でゲーム化

もし親自身もリモートワークで家にいるなら、親子で一緒に机に座るようにしましょう。そうやって時間を揃えて親は仕事、子は勉強という規則正しい習慣をつけることです。

自宅が集中できなければ、(このご時世では難しいですが)ファミレスやカフェでもアリです。最近は無料Wifiを提供している店も多いですから、これなら自宅にネット環境がなくても大丈夫です。

子どもを家に残して親は仕事に出ているという場合、子どもだけで勉強習慣を持たせることはかなり難しい(というかほぼ無理)ことです。

そこでちょっとお金はかかりますが、たとえばオンライン家庭教師をつけるという方法があります。

それはさすがに経済的にも難しいという場合、「ごぼうび」を設定してゲーム感覚でやってもらうのもひとつの手です。

私個人としては勉強と引き換えに報酬を与えるというのは懐疑的ですが(報酬がなければ勉強しない、勉強は報酬を得るための苦行というのは本末転倒なので)、親が見てあげられないならやむを得ません。

「ドリル1ページごとに10ポイント。100ポイントで〇〇円のお小遣い(あるいはゲーム〇〇時間やってよい)」とか。

タブレット教材ならもっと簡単に進捗確認ができますし、兄弟姉妹がいれば競わせてもよいでしょう。

Next: なかなか学習習慣がつかない子でも、「この教科・分野だけは好き」という――

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