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「2018年1月1日から世界金融危機が本格化する」著名コラムニスト予測の根拠

これは世界危機の“レシピ”~多くの企業が破産、労働者はレイオフに

規制が増えれば、金融機関の信用審査に関連する業務は急減することになります。

たとえば、国際財務報告基準(IFRS)No.9は、想定される信用損失が、どの程度なのか、銀行に対して初期の認知を義務付けています。

数人の信用アナリストによれば、3分の1程度の銀行では、非パフォーマンス資産(運用に回さない資産)を増加させる動きがすでに出ているということです。

信用損失を厳正な審査によってあらかじめ算定すると、今まで問題のなかった債権が、突然、不良債権化するということが起こってきます。

すると資金需要の先細りが表面化してくるのです。

どういうことかというと、銀行は融資に際して、よりハードルを高くせざるを得なくなるので、借り手の借り入れコストの上昇につながってしまいます。そうすれば、銀行側としても貸し出しが困難になるでしょう。

新しいバーゼル規制は、バーゼル3が適用される次の2年以上、影響するでしょう。

その影響とは、まだゆとりがある銀行でさえ、どのように貸し出しリスクを考慮すればいいのかと会議をしたり、頭を悩ませたりする楽しみが取り上げられてしまうことです。

2008年の世界的な財政危機後に押し付けられた新しい規制は、銀行はドルを貸し出す際に、借り手の信用状況に依存しながらも、より多くの資本を蓄えることを銀行に要求しています。

困ったことに、世界的な監査機関は、銀行自体に対する信用度の決定を残したままなのです。

「2013バーゼルの研究」では、類似の資産に付帯しているリスクウェイトに限り20パーセントの変動があることが発見されました。

こうしたことから、金融機関は2017年から、取引の相手方に対するリスク評価を行う際に、彼らの内部モデルを使用することがもはやできなくなってしまうのです。

2018年には、それは証券化にも拡大され、その後、正確な日付は決定されていませんが、貸し手は、バーゼル委員会によって設定された標準に基づいて、彼らのローン希望者全員を評価しなくてはならなくなるのです。

規則案によると、より高い収益力と低いレバレッジを持っている企業は、それだけ銀行から必要とする資本が少なくなるのです。

このことは、銀行が、より確立された事業を持つ最大手企業にのみ貸し出しを行いたいという誘惑にかられることを意味します。

反面、売上を増やすために資金を必要としている中小企業にとっては、死活問題です。

問題は、その規則が実施される前に、レバレッジ比率が2018年1月1日から実施(有効)されるのです。

このことによって、銀行は世界進出が困難になってきます。たとえ、ベンチマーク収益率(ベンチマークの騰落率。いわゆる市場平均収益率)が、どんなに低く、あるいはマイナスであったとしても。

バーゼル3を前にして、銀行は経営を引き締め、ディレバレッジ(自己資本比率を向上させる)に努めているので世界もそうなるでしょう。

つまり、融資を抑制し、場合によっては株式などへの投資も控えめになるかも知れないのです。

このことは、多くの企業の破産労働者のレイオフ、そして仕事の減少につながってきます。

これは、どうも世界危機の“レシピ”のように思えます。

信用の世界標準を導入することによって、信用アナリストなどの人の手を介在させなければ、情け容赦なく機械的に企業を潰し、リスクの高そうな金融機関を情け破産させることができます。

世界は大混乱するでしょう。

しかし、国際金融資本にとっては、優良企業と優良金融機関だけを残し、後にそれらを統合することによって一元化を進めることができるのです。

これこそが、「彼ら」が管理しやすい世界の再構築につながるのです。

バーゼル3は、金融機関だけの問題ではなく、私たちの生活の隅々までじわりじわりと影響してくるでしょう。経済サバイバルの方法についても、再度、見直す必要が出てきました。この問題は、とてつもなく広い領域を含んでいます。

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