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ゆうて暇でしょ…安倍・麻生コンビの「147連勤アピール」に不足していた要素とは?

このところ健康悪化説が囁かれ始めている安倍首相。17日には都内の病院にて日帰り検診を受けたが、これを受けた麻生財務相の発言がひと騒動を呼んでいる。

報道によると、発言があったのは安倍首相が日帰り検診を受けた17日の夜。囲み取材に応じた麻生氏は、記者に向けて「あなたも147日間休まず働いてみたことありますか?」「ないだろうね、だったら意味分かるじゃない。140日休まないで働いたことないんだろう。140日働いたこともない人が、働いた人のこと言ったって分かんないわけですよ」と発言したという。

ちなみに麻生氏が言う147日間というのは、ダイヤモンド・プリンセス号におけるコロナ集団感染が騒がれ始める少し前の今年1月下旬から6月中旬までの5か月間。その間、公務が一切ない日が1日もなかったという。

これは世間的には「午前休」?

この発言に対し、ツイッターや一部のネットメディアなどで批判が巻き起こったのだが、特に取沙汰されたのが「147連勤の中身」だ。

首相の日々の仕事ぶりは、新聞各紙に毎日掲載されている「首相動静」などで確認ができ、各メディアがその内容を検証しているが、ある記事によると、上記の期間における休日・祝日を除く98日のうち約80日で10時間以上にわたり執務に当っていたとのこと。また国会の会期中は連日12時間近く働いていたとのことである。

ところが他の記事によると、緊急事態宣言発令中だった5月の土日における安倍首相の官邸滞在時間は、長くて2時間台で中には1時間に満たない日もあったとのこと。このことに対しては「これで1日とカウントするの?」とか「世間的には「午前休」連発」といった声も挙がるなど、実質的に連勤とは言えないのではという指摘も多かった。

トップがこれじゃ働き方改革はムリ

また、今回の麻生氏の発言を受けて、にわかに盛り上がったのが「安倍首相よりキツい仕事してる人はいっぱいいる」という意見だ。ブラック企業に勤めるサラリーマンの自虐的ツイートをはじめ、介護業界で働く方、果ては主婦として日々家事にいそしむ方まで、様々な方からの声が挙がっている。

もちろん一国の宰相として責任ある仕事を毎日こなしている安倍首相と、市井のサラリーマンとの間で、労働時間を基にして単純に仕事がキツイか軽いかを論じるのはナンセンスではあるが、先に挙げた1日に数時間しか働いていない日もあるという報道も、「私のほうがキツイ」という意見に拍車をかけているようだ。

そのいっぽうで、一国のトップである安倍首相でさえ連日休みなしという状況に、「働き方改革はどうなってるんだ」といった声も多く見られた。

「働いてるアピール」が藪蛇となった過去の事例

今回は麻生財務相の発言がクローズアップされる格好となったが、16日には自民党の甘利明税制調査会長も、テレビ番組において「ちょっと休んでもらいたい」と安倍首相の蓄積疲労を心配する発言をしている。最近の安倍首相の姿を見ていると、明らかに元気がなさそうで、少しでも回復に努めて欲しいという思いが両氏にはあるのかもしれないが、様々なメディアやツイートが主張しているように、臨時国会の要求をしにくくさせる空気作りをしたいという思惑もあったのだろう。

しかしながら、147日間休みなしで働いているという発言は、安倍首相の体調を心配する声もあったものの、多くの人から反感を買ったうえ、逆にその仕事内容の質を再検証されるきっかけとなってしまい、「働いてる割には結果が伴ってない」という意見が噴出する結果に。さらに「私のほうが労働環境は過酷」「トップがこれじゃ働き方改革などムリ」といった思わぬ意見も飛び出すなど、まったく思惑通りにはいかなかった模様だ。

そんな数々のツイートの中には、今回の発言と同じような「働いてるアピール」「頑張ってるアピール」が逆に藪蛇となってしまった、過去のある出来事を思い出す方もいた。

2000年に起きた雪印集団食中毒事件において、マスコミから厳しい追求を連日受けていた雪印乳業の石川哲郎社長(当時)は、記者に向かって「そんなこと言ったってねぇ、わたしは寝ていないんだよ!」と発言。これが広く非難を浴びる結果となった。

ちなみに石川氏は、発言の直後に入院してしまい、そのまま社長を辞任。今回の麻生氏による発言も、もしかすると安倍退陣劇のトリガーとなってしまうのかもしれない。

Next: 「成果が出ないんじゃ休んでるのと同じ」連勤経験者からも辛辣な意見

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