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「邪魔だと思う人は手を挙げて」支援学級の子に教師が暴言 問題化で雲隠れ

沖縄県内にある小学校の女性教員が、特別支援学級の児童に対して差別的とも取られる発言をしたことが明らかになり、非難の声が集まっている。

報道によると問題の女性教員は、特別支援学級の児童と普通学級の児童が一緒に授業を受けていた際に、特別支援学級の児童が騒いだのに対し、「うるさいと思う人、邪魔だと思う人は手を挙げてください」と発言。

さらに女性教員の発言に応じず手を挙げなかった普通学級の児童には、「あなたも支援学級に行きなさい」と発言し、手首をつかむなどの行為も働いたといい、児童のなかには、その後恐怖心から4日間学校を休んだ児童もいたという。

児童から話を聞いた保護者が学校に連絡したことで、一連の発言と行動が発覚し、問題の女性教員は教育委員会の聞き取りに対して、「指導の一環で、悪意を持ってやったわけではない」と説明。教育委員会は「不適切な言動」として教員を口頭で注意指導したものの、教員は体調不良を理由に休職しているという。

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「処分が軽すぎる」の声が殺到

児童たちに人権教育を指導する立場にある教師による、考えられない発言と行動に対して、ネットからは批判の声が殺到する事態となっている。

また、特別支援学級の児童を前に「邪魔だと思う人は手を挙げてください」という差別的発言もさることながら、その後の「あなたも支援学級に行きなさい」という発言が「もっとあり得ない」と憤る意見も多く見られた。

さらに、問題の教員に対する処分が口頭での注意指導で済まされている点に関しても、「処分が軽すぎるのでは」という声が多くあがった。

そのいっぽうで、手を挙げなかった児童への称賛の声が多く見られた。また、体調不良で雲隠れする格好となった教員の姿勢に対しては、厳しい意見が相次いだ。

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心配される教育現場の人材不足

このように、色々な角度から批判の声があがっている今回の件だが、教員の差別的な発言や行動にはなんら擁護できる点はなく、非難を集めるのは当然のこと。さらに、教育委員会による穏便すぎる処分内容も、暴言で傷ついた児童たちの心情をおもんばかれば、妥当なものとは到底思えないのが当然だ。

ただそのいっぽうで、当該教員が特別支援学級を担当するのに必要な訓練を受けてこなかったのでは、といった意見もあった。

さらに、今回の件とは関係のない過去のツイートだが、特別支援学級に配置されうるべき特別支援教員の数が足りておらず、それを一般の教員が穴埋めしているという指摘もあった。

このように、教育現場における人材の圧倒的な不足も、今回の件の遠因のひとつと言えるかもしれないが、もしそうだとしても今回の教員の差別発言や行為が許されるものではないことは論をまたない。

そもそも、今回の件が勇気ある児童の告白により、初めて明るみになった点も気になるところ。今に始まった話ではないが、教育現場の密室性を利用して、同調圧力と暴力による恐怖によって児童に言うことをきかせようとする一部教員の所行は、厳しく断じられるべきだろう。

Next: 「ありえない」「こういう教師に学んだ生徒がどうなるか」非難続出

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