戸籍がデジタル化の邪魔をしている?
電子化が進まない理由として、戸籍の存在があるという指摘もあります。
戸籍に住所と名前を記載してもらうことで、日本人であることが証明されるのですが、かつては、この戸籍が盗用されたりしたことがあり、実は、それは今でも外国からのスパイは、日本の戸籍を盗むことで、日本人としての証明を手に入れることができるというのです。
日本にいるスパイと呼ばれる人たちは、日本戸籍を手にしています。戸籍制度があるから、スパイを炙り出せると、戸籍維持派は主張していますね。余談ですが、戸籍乗っ取りを、警察用語(隠語)では「背乗り(はいのり)」と言うそうです。
この戸籍に名前を登録するのは、「漢字」を登録します。呼び名ではありません。その漢字をどう読まれようと、戸籍の世界ではまったく関係ありません。「太郎」と漢字を登録して「はなこ」と読ませても、まったく問題ないのです。
これはデジタル化にとって、大きな障害となっています。日常での呼び方と違う漢字が登録されるということは、海外では絶対にありえないことで、「たろう」は「TARO」で統一です。
また漢字がデジタル化を阻んでいる例として「サイトウ」があります。呼び名は「saitou」でも、漢字表記は
斎藤
斉藤
齋藤
齊藤
西東
とまあ、こんなにあります。「コウ」という字も「高」「髙」があり、「タカハシ」にも「髙橋」「高橋」「高梁」があります。これらすべてが、デジタル化するにはまあ大変な障害となっているのです。
マイナンバー活用ではなく、単にプラスチックカードを作りたいだけ
マイナンバーを、各個人に割り振っているにも拘らず、国民1人に10万円を配る際にも、住民基本台町(住基ネット)でアナログな方法で所在を確認するということを行っています。
マイナンバーカードに銀行口座を紐付ければ給付はスムーズになるというのは、まったくの「嘘」ですね。
マイナンバー制度は、国民1人ひとりにICチップを持たせることが目的で、そこに個人情報を集約することにあります。それはカードである必要はないのです。
ただそのカードが健康保険証になり、運転免許証になるようですが、要は、プラスチックのカードをどうしても発行したいようです。
元官僚の人が、すでに予算をつけてカード発行で動いてるので、後戻りはできず、とにかくカードは発行しなければならないそうなのです。
平井デジタル担当大臣は、カードの先にはスマホがあると言っておきながら、まずはカードを発行して、その後でスマホ活用するらしく、いまからカード発行を飛ばしてスマホ活用とはいかないようなのです。
マイナンバーカードを持っていると、身分証明証に使え、コンビニで住民票や戸籍謄本が手に入ります。マイナポイントも使えます。それから…どうなるのでしょうか?むかし高市総務大臣が、買い物などでのサービスポイントをマイナンバーカードで一元化するようなことを言っていましたね。