お金持ちを見習って「長財布」を使う人がますます貧乏になるワケ=午堂登紀雄

「お金持ちは長財布を使っているらしい、だから自分も長財布に買い替えてお金持ちになろう」と考える人がいます。でもこれは、逆にお金持ちから遠ざかってしまう人に典型的な思考パターンです。(『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』午堂登紀雄)

※本記事は有料メルマガ『午堂登紀雄のフリー・キャピタリスト入門』2017年11月6日号を一部抜粋したものです。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:午堂登紀雄(ごどう ときお)
米国公認会計士(CPA)。1971年生まれ、岡山県出身。中央大学経済学部 国際経済学科卒。株式会社エディビジョン代表取締役。一般社団法人 事業創造支援機構代表理事。

あらゆる貧困は「物事の本質をよく考えない」罪に起因している

お金持ちは「長財布」を持つ?

お金持ちは長財布を使っているという説がありますが、これは本当なのでしょうか?」という質問を受けまして、以前も書いたことかもしれませんが、再度考察したいと思います。

結論から言うと、この説は本当でもあり嘘でもある、ということになるのですが、お金持ちはそもそも財布の形状などは気にしないのです。

この説を聞いて、「そうか、自分もお金持ちになりたいから長財布に買い替えよう」と捉えるのは、逆にお金持ちから遠ざかる人です。

そもそも長財布に変えた途端にお金が増えたとしたら、世の中はお金持ちだらけになるはずです。しかし現実はそうではありません。

そこで「お金持ち=長財布」理論のポイントを考察してみます。

単なるオカルト理論

長財布理論の本質とは、「お金の出入りをしっかり管理しているかどうかが、財布の整理という細かいところに出る」ことです。

一部のお金持ちや高額所得者が長財布を持っているのは事実で、確かに長財布だと、お札を折らずに収納できるし、カードやポイントカード類も整理されます。

そうしておけば、クレジットカードやポイントカードも、必要な時にサッと取り出して使えます。その管理に適しているのがたまたま、長財布タイプであるというだけです。

お金を管理する能力が、「持ち歩く現金の整理」という細かいところに出た結果、整理しやすい長財布を選ぶため、統計上はお金持ち=長財布が多くなるのでしょう。

でも実際、普通の人が長財布に換えたからといって、入ってくるお金が増えるでしょうかムダな出費が減るでしょうか。財布の整理整頓がお金の残高に影響しないことは、おわかりいただけるでしょう。

それならば、今持っている財布でも、お金やレシートの整理・管理を始めることはできるはずです。

だから「お札の向きを揃えればお金が喜ぶ」とか「財布の中身を乱雑にするとお金が悲しむ」などというのは単なるオカルトです。

Next: 「長財布理論」を信じる人は、むしろお金を失いやすい

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