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ドル/円反発も上値は限定的?110円~111円水準がタフな上値抵抗に=式町みどり

思わぬ円高も?英国のEU離脱是非を問う国民投票に要注目

年初来の主要通貨の対米ドル・パフォーマンスでダントツはブラジル・レアルの13%強の上昇、続いて日本円の10%強の上昇が目立ちます。

上昇した通貨の中で目立つのはカナダドル、ノルウエイクローネ、豪ドルなど資源国通貨です。殆どが対米ドルで上昇した中、目立つのが英国ポンドの下落でした。

ご存知のように、英国のEU離脱是非を問う国民投票が6月23日に予定されていて、今回は賛成反対が拮抗しており、離脱が現実になるのか?また、その時、相場がどうなるのかが描き切れないこともあり、ポンドに売り圧力が続いてきました。

残留を呼びかけてきたキャメロン首相の税逃避疑惑も投票結果に影響する可能性があります。もし、離脱となった場合には、為替市場にリスク回避が起こり、その煽りで円高に影響する可能性があります。

6月の投票が近づくにしたがって、世論動向で思惑で振られやすくなり、その影響が他の通貨にも及ぶ可能性もあります。

対ドルでは1ポンド1.40がサポートとされてきました。歴史的にこれまで数回だけ割り込んだことがありますが、(今年3月末に一時割り込みが1.38台がありました)ほぼ、この1.40を底値として動いてきました。

英国には、国際的な大企業、多国籍の企業が多く拠点をおき、金融街も有名です。歴史的な積み重ねがあって出来ている軒先貸しとも言えますが、離脱を決定した場合、短期的思惑による相場への影響だけでなく、実際の英国離れの影響とその後の経済にも注目しなくてはならないでしょう。今後の英国の決定には要注目です。

【関連】アベノミクスは死なず。日経平均は4~5月に底値をつけ上昇を開始する=伊藤智洋

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億の近道』(2016年4月13日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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