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ワクチン遅れに海外ドン引き。第4波は菅政権が招いた人災、医療先進国が聞いて呆れる=斎藤満

日本にも武器はある

 
しかし、日本は医療先進国であり、科学分野でもノーベル賞科学者を多数抱える国です。まったく何もできずに諦める必要はありません。武器はあります。

まず「日の丸ワクチン」の開発が遅ればせながら進んでいます。

この夏か秋には国内での治験が行われると言います。日本の医学分野でもウイルス研究は遅れていましたが、それでも阪大と創薬会社アンジェスとの共同開発が進み、他にも京大や東大での研究、製薬会社での研究があり、時間は遅れましたが、来年には「日の丸ワクチン」が使えるようになると期待されています。

その間は先が読めない海外ワクチンの供給を待つことになりますが、その間も感染者には、世界で効能が認められた日本の抗ウイルス薬があります。

中でも、富士フイルムと富山化学薬品が作ったアビガンと、2015年にノーベル医学生理学賞を取った北里大の大村博士が発見した細菌が生成する物質から作られるイベルメクチンが、新型コロナウイルスにも有効との評価を得ています。

前者は効果が大きい反面、新生児への影響が懸念され、これから子どもを持つ若い人には不向きと言われ、これまで薬害訴訟を受けてきた厚生労働省が慎重になっています。

また万能な効果を持つがゆえに、米国の製薬会社には大きな脅威と映っています。

一方、イベルメクチンは大きな副作用はなく、しかも安価ですが、この生産に関与する米国のメルク社が効果に否定的な報告を出しています。

いずれも感染した人には希望の持てる抗ウイルス薬で、実際にこれを使って回復した有名人も少なくありません。

にも拘らず、感染経験者によると、重症化しないとこれらの薬は使われないと言います。

重症化を阻止するためには軽症段階で早めに使うのが筋だと思います。日本は有力な武器を持っているわけで、これを使うかどうかの問題になっています。

科学の武器をどう使いこなすか?

さらに科学の力を活用することで、コロナ禍を軽減することも可能です。昨年米国の国土安全保障省が実験した結果があります。新型コロナウイルスは太陽光に弱く、また高温多湿のもとでも死滅率が高まると言います。

同様の研究は日本でもなされ、紫外線のうち、波長が220ナノメートルのものは、人間の皮膚に影響せずにウイルスを89%死滅させるといいます。

すでに公共機関ではこの220ナノメートルの紫外線を出す装置を置いているところがあります。

病院や介護施設をはじめ、人が集まる施設には設置を進める意味はあると思います。政府はコロナ対策として時短協力金や雇用調整助成金、持続化給付金よりも、そういう所にお金を使うべきです。

また湿度の高いところでは飛沫が早く落下し、かつウイルスが死ぬ可能性が高まると言います。これから日本は紫外線が強い時期になり、その後は梅雨に入ります。1日10分程度太陽光にあたるだけでも良く、皮膚の弱い人は手のひらで太陽光を受けると良いと言います。

そして1週間に2時間半以上の運動をすることで感染しても重症化リスクを下げられると言います。

Next: 政治を変えれば、日本のコロナ危機も克服できる

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