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景気回復の足かせ「接種遅れ」解消に暗雲。重大欠陥発覚の大規模接種予約システムに竹中平蔵の影という日本の不幸

17日から予約の受付が始まったワクチン大規模接種東京センターだが、その予約システムに重大な欠陥があることを、AERAドットと毎日新聞が相次いで報じ、波紋が広がっている。

AERAドットの記事によると、6桁の市区町村コードには「654321」、10桁の接種券番号には「9876543210」と適当に番号を入力。また生年月日も「1956年1月1日」と適当に入力したところ、5月29日8時からの予約が取れてしまったいう。

また毎日新聞も、架空の市区町村コードにくわえ、架空の接種券番号の10桁の数字を入力したところ、手順が進んで接種会場と時間帯の指定ができ、予約が完了したとのこと。さらに65歳未満となる生年月日を入力しても、予約できたという。

またもや「竹中平蔵絡み」の案件で呆れる声

さらにAERAドットの記事では、今回の予約システムの運営会社である「マーソ株式会社」に関して、あの竹中平蔵氏が役員・経営顧問を務めているとも報じている。

竹中氏といえば、最近では菅首相のブレーンともなっている「成長戦略会議」の主要メンバーにも名を連ね、また東京五輪における人件費問題でも、自身が会長を務めるパソナが中抜きをしているのではと、疑いを大いにかけられているのはご存じの通りである。

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それだけに、今回のワクチン大規模接種の予約システムに関しても「どうせ中抜きしてるんだろう?」という声が。そのいっぽうで、この手の国や政府絡みの案件には、毎度のことのように暗躍しているといった印象から、「おかしなことには殆ど全てに絡んでいる」「いつものオチ」などと、もはや様式美といったような声もあがっている。

いっぽうで、今回の大規模接種センターだが、運営しているのが防衛省・自衛隊ということもあって、その対策本部長を務めているのは防衛副大臣を務める中山泰秀氏。こちらもつい最近、自身のツイッターでイスラエルとパレスチナの武力衝突に関して「心はイスラエルと共にあります」と、いっぽうを肩入れする発言をして大いに騒がれたという、ある意味「時の人」である。

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17日に行われた大規模接種センターの発足式に出席し、職員に向かって「何が何でもこの国難に打ちかっていこう」と呼びかけ、また記者団に対しては「準備は順調に進んでいる」と応じていた中山防衛副大臣だったが、結局のところいきなり出だしで躓く格好に。それどころか先日の発言に関しては、駐日パレスチナ代表が「人種差別」と猛反発するなど、その波紋は広がるいっぽうで、ネット上からは「お前の発言のほうが国難」との声も聞こえてくる始末だ。

「逆ギレ」岸防衛大臣の抗議に安倍元首相もフォロー

今回の「予約システムの重大欠陥」発覚について、防衛相の岸信夫大臣は自身のツイッターで「対応可能な範囲で改修を検討してまいります」とするいっぽうで、この件を報じたAERAドットと毎日新聞に対しては「不正な手段により予約を実施した」「極めて悪質な行為」として、両社に厳重抗議すると発言。これがネット上で「逆ギレ」「お門違い」だと批判を受けるなど、さらなる炎上となっている。

岸大臣のツイートに関しては、与党議員からは賛同の声があがり、安倍晋三元首相も「悪質な妨害愉快犯」だとツイートする事態となっているが、いっぽうで「ヒゲの隊長」で知られた元自衛官の参議院議員・佐藤正久氏は「性悪説に立ってシステムは構築するのも大事」とツイートするなど、どっちもどっちなのではという声もあがる。

2020年度のGDPが戦後最悪レベルの下落幅となるなど、経済状況の悪化が深刻化している日本だが、コロナ対策の周回遅れが今後の景気回復の遅れにも繋がりかねないとの指摘も。今回の大規模接種は、そんな状況を打開すべく実施される重要なミッションのはずだったが、それに絡むのがよりによって竹中平蔵氏、そして中山泰秀氏といったいわく付きの人物というのは、まさに日本の不幸といったところだろうか。

Next: 「というか、竹中平蔵に何億渡ったんだよ?」

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