1ドル=109.50〜110.50円がコアレンジ
ドル円は好調な経済指標を受け、ドル高がリードする形ですでに110円の大台に乗せています。基本的に雇用統計発表時間の21:30ぐらいまで横ばいとなりそうなので、少し垂れてくれば打診買いをして発表を待つのもアリ。
買いで入るなら110.00円の大台サポートを意識して、この前後、109.90〜101.10円レベルでは軽く買ってみたい。損切り・決済は数字次第ですが、少なくとも修正済みの4月と今回発表の5月の非農業部門雇用者数が2ヶ月分合計で+100万人という最低ラインを超えられないのであれば撤退でしょう。
逆に前回分の上方修正もなく、非農業部門雇用者数を中心に予想すら下回るような数字になってしまった場合は、昨日・今日と続いたドルの上昇からの反動、嫌気した株安も加わるのであれば、それなりに下げる可能性があります。109.80円レベルを割り込んでくれば売りやすそうで、その場合の目標は109.00円レベルということになるでしょう。
今回の雇用統計は前回分の修正という大きなノイズがありますし、関連指標の一部も大きなマイナスを見せるなど悩ましいイベントとなります。
ただ、売りか買いかで言えば、強い米経済が織り込まれている分、ややダウンサイドリスクの方が大きそうなので、発表前に110.00円の大台を超えているのであれば、売り(ショート)から入って結果を待つのがベターでしょうか。
いずれにせよ、2ヶ月分の合計が+150万人増を上回る、あるいは+70〜80万人増を下回るといったサプライズでもない限りは、1ドル=109.50〜110.50円のコアレンジに収まるかと思いますので、これらを踏まえたうえでトレードしていただければと思います。
本記事は『マネーボイス』のための書き下ろしです(2021年6月4日)
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による