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中国「eスポーツ」の独走に日本は追いつけるか?2022年アジア競技大会の公式種目入りで市場急拡大、北京大学が選手育成に本腰

日本でも耳にする機会が増えた「eスポーツ」。中国では北京・上海などを中心に本格的なスポーツとして広がりを見せています。日本は追いつけるのか?中国eスポーツの最新事情と今後の展開について解説します。(『中国ビジネス自由研究所~中国株・中国ネタで儲ける~』)

※有料メルマガ『中国ビジネス自由研究所~中国株・中国ネタで儲ける~』2021年5月30日号の一部抜粋です。ご興味を持たれた方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:中国ビジネス自由研究所
世界第2位の経済大国である中国は、地理的にも近く、少子高齢化社会の日本が無視できない巨大マーケット、ビジネス・投資で儲けるうえで有望なマーケットです。皆さんのビジネスや資産にプラスの影響を与えられるメルマガを発行。著者は過去、大手投資会社にて、中国人投資家向けの投資アドバイザーとして従事。中国へ2度留学(①中国語語留学、②経営学修士MBA留学)、中国政府公認 中国語HSK6級・HSKK(口述試験)高級合格

中国のオタク文化「eスポーツ」が世界を席巻する

今回は比較的新しいビジネスである、中国「eスポーツ」を特集します。

皆さんは「eスポーツ」という言葉を聞かれたことはありますでしょうか?「eスポーツ(esports)」とは、「エレクトロニック・スポーツ」の略で、広義には、電子機器を用いて行う娯楽、競技、スポーツ全般を指す言葉であり、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦をスポーツ競技として捉える際の名称のことを言います。オリラジ中田敦彦さんのYouTube大学でも特集されていました。

コロナ禍による外出自粛、巣ごもり需要、運動不足、娯楽不足といった需要から、このeスポーツは一気に知名度が上がったように感じています。オリンピックや大学・高校、福祉目的の「eスポーツ」の採用も議論されています。中国も日本に負けず劣らずのオタク文化が形成されており、eスポーツも盛んになりました。

拡大を続ける中国「eスポーツ」市場

中国のeスポーツ市場は、以下のように拡大すると予想されています。

2020年:1450億元(約2.5兆円)超
2021年:1800億元(約3.1兆円)超
2022年:2150億元(約3.7兆円)超

成長の主な要因は2つ。ひとつは、モバイルeスポーツ市場。もうひとつは、eスポーツエコロジー市場です。

中国のeスポーツ市場は、主にモバイルeスポーツと、eスポーツエコロジー市場の急速な拡大により、2020年も高成長を維持。

コロナパンデミックの影響を受け、オンラインエンターテインメント時間が大幅に増加したことが要因となり、モバイルeスポーツゲーム市場の成長率36.8%、eスポーツエコロジー市場の成長率は45.2%、となっています。

最近のトピックとしては、eスポーツは、杭州アジア競技大会の正式種目となり、国際オリンピック委員会が初めて、オリンピック・バーチャル・シリーズを開催。これをきっかけに各地で大会が開催されています。

また最近では、eスポーツへの投資も増え、eスポーツイベント運営会社、eスポーツコンテンツ会社、eスポーツクラブなどが主なターゲットとなり、有力なプラットフォームはM&Aによって規模を拡大しています。

また、最近では、eスポーツ業界に参入する人材も増加。Eゲームのライブストリーミングや、eスポーツのトレーニングパートナーが誕生し、雇用を創出し始めています。

eスポーツに従事する人が増え、ますますeスポーツが一般的になっています。

Next: 急拡大期に入った中国のeスポーツ。投資も大盛り上がり

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