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ウマ娘の音楽P「舐め回してあげたい」のセクハラツイートはシロかクロか?本人は乗っ取り主張、髙橋ミナミさんの尊い対応で“全身舐めぴょい伝説”のプラチナ称号返上へ

このところ空前の人気となっている『ウマ娘 プリティーダービー』のアニメで音楽プロデューサーを務めていたことで知られる人物のツイッターアカウントが、女性声優に対して目を疑うようなセクハラツイートを行い、「これは悪質なアカウント乗っ取り」だと大きな騒ぎとなっている。

「たかみな、全裸にして目隠しして腕吊り上げて、全身舐め回してあげたい」というセクハラツイートが投稿されたのは、現在はフリーランスの音楽プロデューサー・ディレクターとして活動しているという保坂拓也氏のツイッターアカウント。保坂氏は、過去にバンダイナムコアーツ(ランティスレーベル)に所属し、『アイドルマスター ミリオンライブ!』の全体統括プロデューサーや『ウマ娘 プリティーダービー』のアニメ1期において音楽プロデューサーを担当。ちなみに当該ツイートのほうは、数分で削除されたようだが、その間にすでに拡散されてしまったようである。

いっぽうで、問題ツイートのなかにあった「たかみな」だが、これは声優の髙橋ミナミさんではないかとされている。髙橋さんは2012年から活動を開始した人気声優で、これまで参加した数々の作品の中には、保坂氏がプロデューサーとして関わっていた『ウマ娘 プリティーダービー』『アイドルマスター ミリオンライブ!』も。このことから当人同士は当然顔見知りだったと考えられる。

問題のセクハラツイートがあった翌日の午後。保坂氏は再びツイートをし、「身に覚えのない投稿がされ、直後に削除されました」「ご心配をおかけした皆様には誠に申し訳ございません」と騒動を詫びるコメント。問題のツイートに関しては「私が記載したものでは一切なく、所謂アカウントの不正ログインに伴う乗っ取り行為」だと話している。

乗っ取り犯、問題のセクハラツイートを自ら削除?

今回の件に限らず、悪意の第三者による「なりすまし被害」や「アカウント乗っ取り」の被害は後を絶つことがない。

つい最近では俳優の竹内涼真さんがツイッターのアカウント乗っ取り被害に遭い、あろうことかおっぱい画像を勝手にリツイートされる事態に。また「NHKをぶっ壊す」でお馴染みの元参議院議員の立花孝志さんもアカウントを乗っ取られ、自身が公職選挙法違反で警察に呼ばれているという虚偽の内容がツイートされる被害を被っている。さらにはスペイン観光局の日本向けのアカウントも、今年に入り乗っ取られてしまい、一部ユーザーに不審なダイレクトメッセージが送られてしまった可能性があるという。

このようにアカウント乗っ取りは、タレントや政治家などが築き上げたイメージや信用が毀損される可能性があり、さらに公的な団体などのアカウントであれば、それが詐欺などの被害に悪用される可能性も大いに考えられるという、きわめて深刻な事態。にもかかわらずこの手の被害が続発するのは、あれほどの大企業であり得ないことだとは思うが、ツイッター側に何らかの脆弱性があるのではとも疑いたくなる。

ツイッター社も対策は講じているようで、不審なログインが検出された場合や、新しい端末から初めてツイッターアカウントにログインした場合には、アプリ内にプッシュ通知が送られるか、メールで通知が送られるとヘルプページに記載されている。この通知の有無についても、今回の重要なポイントになりそうだ。

また、乗っ取り犯によるツイートが6月23日の23時前だったのに対し、保坂氏がそれに気付いたのは翌日の朝だったといい、さらにツイッター上で本人が反応したのは、その日の午後3時台だったということで、その反応の遅さも被害拡大に繋がった形だ。ただ、保坂氏のアカウントを見てみると、先月21日に『地獄のミサワ』公式アカウントの投稿をリツイートしているものの、自らの発言自体は2019年5月15日から行っておらず、要するにアカウントは休眠状態だった模様。となれば、今回のように反応が遅れてしまうのは無理もなかったのかもしれない。

ただ今回の件に関しては、従来からある「なりすまし被害」や「アカウント乗っ取り」の行動パターンとは、かなり趣が異なるような事象が存在すると、ネット上で大いに注目を集めている。それは、アカウント乗っ取り犯が行ったとされる問題のセクハラツイートを、その投稿からほんの数分後に乗っ取り犯が自ら削除しているという点だ。

その真意はまったくもって不明だが、ネット上では、「即ツイ消ししてくれる優しい乗っ取りでよかったね」「変に紳士的なアカウント乗っ取り犯」などと、悪しき乗っ取り犯ではあるが、その点に関しては好意的な声も多くあがっている。

髙橋ミナミさんの大人の対応に「ぐう聖」との声も

今回の件に関しては、当然ながら保坂氏が「なりすましツイート」によるイメージの失墜という大きな被害を被ったワケだが、それと同様に傷つく形となったのが、問題のツイートにあった「たかみな」こと髙橋ミナミさん。保坂氏も、セクハラツイート自体はアカウント乗っ取り犯によるものでありながらも、さっそく髙橋ミナミさんの所属事務所である俳協こと、東京俳優生活協同組合との話し合いを持ったようだ。

そんなもう一人の当事者でもある髙橋ミナミさんも、今回の騒動を受けて24日夜にツイート。「御本人がああいったツイートをされる方ではないと思うので乗っ取りは無視します!」と、今回の騒動を不問に付すという趣旨のコメントを発し、心配するファンたちをひとまず安堵させた。

さらに、その翌日の25日には「私には大切にしたい人達や場所や作品が沢山あるので基本的には発信する言葉を選んでいます」という、あたかもセクハラツイートを行った乗っ取り犯を諭すような言葉をツイート。ファンからは「こういうこと言える大人になりたい」「ぐう聖」との声があがるなど、髙橋ミナミさんによる一連の対応に称賛の声が多くあがっている。

とはいえ、一世を風靡している超人気コンテンツである『ウマ娘』に関わっていた音楽プロデューサー氏による、ある意味でのスキャンダラスな出来事だっただけに、もし対応を間違えればさらなる大騒動になっていた可能性も。保坂氏も、自身の作品ではないがウマ娘の人気曲『うまぴょい伝説』から「全身舐めぴょい伝説」などと揶揄されて、今後の音楽活動の道も途絶えかねないところだったが、髙橋ミナミさんの尊い対応もあり、なんとかその悪影響を最小限にとどめることができた格好だ。

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