株価が動く理由を理解する
西村さんの場合は、国民が飲酒と感染には相関性があると信じていることを利用した強権発動です。実際にそれを明確に示すデータがあればいいのですが、そもそも感染原因は人それぞれ、さまざまで、クラスターが発生しても感染しない人は存在するわけで、その因果関係など誰も証明ができないものです。しかし、西村さんは相関性があると勝手に断定をし、さらなる規制強化を打ち出したことに問題があるのです。法的根拠などはあまり関係ないと思います。
コロナと飲酒、一見関係があるように思われる方は多いと思いますが、実際、それはデータで示されていないのです。居酒屋でクラスターが発生したとしても感染しない人も必ずいるわけで、明確な因果があれば全員が感染するはずなのに、感染しない人もいる、これは完全な因果関係ではありません。
因果関係とは需給が減れば値段が上がる、のようにきれいな方程式なような数式で示されるはずのものです。日経平均の因果は、この説明で私が見る限り、説明ができます。
つまり開催期間中か終了後には株価は戻るはずですが、戻らなければ、この仮説は間違っているということになります。パラリンピックはあまりマーケットには関係がないのは、ある程度、わかっています。
自分の思惑と違う方向に行けば、他人のせい、これはテクニカルのだまし、と似た部分があります。どういう意味かといえば、チャートのだましというのは、自分がそれを見抜けないのをチャートに責任を押し付け、自分は悪くはないという態度のことを指します。
すべての結果責任は自身が負う、これは大人の最低限の責任論であり、自分で責任を負うのであれば、事前準備をしっかりやって、自身が責任を負わないようにする、というだけの話です。
日経平均が下がるのは政府と日銀の責任というみっともないことは言うのは、いい加減によしませんか?
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『角野實のファンダメンタルズのススメ』(2021年7月19日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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