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環境大臣“放逐”待ったなしの小泉進次郎、「マグロ電気」は迷言に非ず?中国で停電続出、日本も石炭・LNG高騰で今冬は電気値上がりに要警戒

これまで数々の「迷言」を発信してきた小泉進次郎環境相が、9月25日にゲスト出演したラジオ番組で「マグロ電気」なるパワーワードを披露し、またもやネット上の失笑を買っているようだ。

発言があったのは、女優の羽田美智子さんがパーソナリティを務めた「一緒にアクション!SDGs」(ニッポン放送)という環境問題をテーマとした特別番組。

報道によると、進次郎氏は地元・神奈川県にある水産加工・販売会社の取り組みとして「マグロって遠くまで船で油を使って漁に出て、獲ったマグロを大量の電気を使って冷凍する。ものすごいエネルギーを使っているから『このままじゃ良くない』と言って会社の上に太陽光パネルを置いて、マグロ電気っていう」と発言。

突然の「マグロ電気」というフレーズに対し、パーソナリティの羽田美智子さんも思わず「ん?」と反応。しかし進次郎氏は意に介さず、自らの持論を展開し続けたということである。

「進次郎氏のポエムもこれで聞き納めか」との声

「セクシー」発言に代表される進次郎氏による、特に環境大臣就任後の「迷言」の数々。話している相手を煙に巻くような、まるで答えになっていない返答、また発言内容に具体性や中身が著しく欠ける点も特徴的とされ、今ではネット上に限らず様々な界隈で「ポエム」「進次郎構文」などと呼ばれているのは、広く知られるところ。

とはいえ、今回の件に関してはその発言をよく聞くと、水産物加工・販売をしている会社が自社で太陽光発電を行っているという事例を普通に紹介しているだけに過ぎない。にもかかわらず、過去にあった数々の迷言歴にくわえ、「マグロ電気」というフレーズのインパクトさもあってか、ネット上では「ゲラゲラ笑ってる」「バカを限界以上に出世させてはいけなかった」「芸人になった方が…」などと、今回も進次郎氏特有の「ポエム」「構文」の一環として受け止められる流れになっているようだ。

過去には「将来の総理候補」として大いに期待されていた進次郎氏だが、環境大臣就任後は「レジ袋有料化」の実施や、その後の「使い捨てプラ製品の有料化」構想などが、「単なる思い付き」などと揶揄されるなど大不評。さらに上記のような「ポエム」「構文」発言の連発で、そのおつむの程度も大いに疑われるなど、その評価はダダ下がりといった状況だ。

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今回の自民党総裁選では、菅総理に総裁選再出馬を諦めさせたうえで、河野太郎氏や石破茂氏と「小石河連合」を組むなど、何かと「暗躍」したものの、推していた河野氏は決選投票の末に敗れる結果に。岸田新総裁の元では冷遇される可能性が大で、とりあえず今の環境大臣の座からは、速攻降ろされることは間違いなさそうである。

ネット上では「こういうアホな事をいう人間が支援したってのも足を引っ張ったんやろうなあ」と、河野氏敗北の原因が進次郎氏にあるとの指摘も。そのいっぽうで、環境大臣の座を降りれば「ポエム」「構文」を聞くこともないだろうといった声も聞こえてくる。

進次郎氏のエネルギー政策にも一理?

このように、しばらくは冷や飯を食わされることが確定的な進次郎氏だが、先の総裁選では候補者の一人だった高市早苗氏が、化石燃料依存型のエネルギー政策に戻すといった趣旨の発言をしたのに対し、「再生可能エネルギー最優先の原則をひっくり返すのであれば、間違いなく全力で戦っていかなければならない」と猛反発したのも記憶に新しいところ。

高市早苗氏の意見も流石に彼女らしく、いたって現実的であるといえばそうだが、とはいえ従来までのように化石燃料に頼り続けるのも、もはや危険な流れであるとの指摘もここに来て多い。

現に昨冬には、石炭やLNGの価格が高騰したことで、いわゆる「新電力」ユーザーに超高額な電気代の請求が行ったと大騒動になった。原因は、コロナ禍による巣ごもり増加や強烈寒波の到来による需要の急増、さらにLNGの輸入ルートであるパナマ運河の通航遅れなどが指摘されたが、なかでも懸念されたのが中国によるLNGの「爆買い」。石炭産出国であるオーストラリアと関係が悪化した中国では、代わりにLNGの需要が急増しているというのだ。

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最近の報道でも、中国国内では電力難が顕著で、工場だけでなく信号も止まるなど、市民生活にも大きな影響が出ていると伝えられており、さらに今冬はラニーニャ現象が発生する確率が高く、中国は厳冬となる可能性が高いとも予測されている。となると、日本国内でも昨冬と同様の事態が起こることも大いにありえそうなのだ。

「思い付きでモノを言うポエマー」といういわば最低ランクの評価を負って、政権の中枢からしばらくは退く格好となりそうな進次郎氏。しかし、化石燃料依存型のエネルギー政策の続行に否を唱えた件に関しては、「あの時、進次郎の言ってたことは正しかったのかも…」と後々振り返られる日が来る可能性も、無きにしも非ずなのかもしれない。

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