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11月まで円高・株安が続くも、1ドル105円で一旦は下げ止まりか=長谷川雅一

米ドル/円をさらに1円下落させた黒田総裁の「爆笑会見」

28日(木)の午後3時半過ぎから、日銀・黒田総裁の記者会見がありましたが、これが追加の「悪材料」となりました。

黒田総裁が、(いつものように)ヘラヘラ、ニタニタと笑いながら、時には声を上げて爆笑しながら、まったく緊張感のない記者会見を行ったのです。
黒田さん、「プライドの高い人たち」を怒らせると面倒ですよ=ショー

この「無責任」ともとれる黒田会見の影響で、さらに円高が進みました。「ダメだこりゃ」という「ドル売り、円買い」が出たのです。米ドル/円は、黒田総裁の記者会見が終わる頃までに、さらに1円下落。28日のうちに、4円も円高が進んでしまいました。

黒田総裁の「ウソ」は聞き飽きた

黒田総裁の口癖は、「金融政策はうまく行っている。景気も上向いている」です。要するに、公然と、平気で「ウソ」をつくわけです。

むしろ正直に、「全力でやっているが、思ったように効果が出ない。さらに方法を考えつつ、なんとかして効果を上げたい」とでも言った方が、マーケットは安心するでしょう。

3年間も「異次元の金融緩和」を続けてきたのに、まったくうまく行っていない。にもかかわらず、金融政策の要である黒田総裁が、「大丈夫だ」とヘラヘラ笑っている。投資家が「リスク回避」に動くのは当然でしょう。

黒田総裁にはまだ「任期」が残っているそうですが、もしもスポーツ選手なら、あるいは一般企業の社員なら、とっくに解雇でしょう。

いつも「上から目線」で、人を小馬鹿にしたような態度で記者会見する黒田総裁。安倍総理と同じで「自信満々」なのでしょう。せめて、もう少し謙虚に、真剣な表情で会見すべきでした。

「為替操作」を始めたアメリカ

さらに悪材料は続きます。29日になって、アメリカの財務相が、日本を、「為替操作の疑いがある国」として、為替政策の「監視対象国」にリストアップしたのです。
米「為替政策監視国」に指定された日本の自業自得と麻生財務相の勘違い=近藤駿介

先日も、ルー財務長官が、昨今の為替の動きに対して、「秩序的である」と、これ(ドル安)を容認する発言をしました。しかし、年初から20円近くも米ドル/円が下げているのです。誰がどう見ても「秩序的である」ハズがありません。

それに加えて「日本の監視リスト入り」です。しかも、よりによって、このタイミングで!為替相場がさらなる円高に動いたのは当然の反応です。

…というより、これは「計算ずく」の意図的な「ドル安誘導」でしょう。つまり、アメリカは、ルー財務長官の発言や、「監視対象国リスト」の発表などで、自国通貨「ドル」を意図的に安く誘導しているのです。

最近の一連の動きは、アメリカによる「為替操作」と言っていいでしょう。

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