高インカムのリバース・コンバーチブル・ノート(RCN)とは
株式市場の低迷や、債券利回りの低下により、インカムゲインを求める投資家は、キャッシュフローが大きく悪化する可能性があります。
そんな中、短期間の仕組み投資商品であるリバース・コンバーチブル・ノート(RCN)が注目されています。
RCNは、比較的短い満期(3ヶ月から1年の範囲)で従来の社債よりも高い利回りを提供できるため、一部の投資家にとって魅力的な商品となる可能性があります。
例えば、6ヶ月もののRCN(Monthly call 100%、strike at 70%)1月28日2022年時点のMicrosoft(株価297.71$)、Amazon(株価2,770.68$)、Loreal(株価364.52$)のクーポンはUSDで8%です。
Volkswagen(USD 13.4%)、Kerning(USD 13.2%)、Schneider Electric(USD 12.7%)、Adidas(USD 12.3%)、6ヶ月もののRCN(Monthly auto call at 99/96/93/90/87/84%,strike at 75%)。
高いクーポンの反面、独特のリスク特性を持つ複雑な金融資産であるため、そのリスク・リターン特性を完全に理解した投資家にのみ適しています。
基本的構造として、市場を上回るクーポンを支払う債務証券を得るメリットがあります。
デメリットとして、投資家は発行者に対してプット・オプションを与えることになります。つまりプット・オプションの売り手となります。
投資家は原資産の価格が安定したままであるか上昇することに賭けていますが、発行者は価格が下がることに賭けています。
原資産の価値がノックインレベルを上回っている場合、投資家は高いクーポンと元本を現金で受け取ることができます。
最悪の場合は、原資産の価値がノックインレベルを下回った場合、発行者は減価償却された資産の形で元本を返済することができます。
RCNが満期になると、元の投資の100%が返還されるか、または事前に決定された数の原株の株式が返還されます。この数値は、元の投資額を株式の初期価格で割ることによって決まります。
満期時に、株式が初期価格以上でクローズした場合、元の投資額の100%を受け取ります。
株式が初期価格を下回った場合、所定の株式数を取得します。この場合は元の投資よりも価値の低い株式になってしまう場合もあります。
英語のサイトになりますが、以下に仕組みがわかりやすく図解されています。
※参考:An Introduction to Reverse Convertible Notes (RCNs)
※参考:Reverse Convertibles: Complex Investment Vehicles – FINRA.org
このような商品は適格投資家や一定額の資産以上の一部の投資家向けに販売されているために、独立系アドバイザーや金融機関に問い合わせる必要があります。
私も投資銀行時代に、地方銀行などがこうした仕組み商品をよく購入していたことを記憶にしています。
富裕層でコンサバティブで株式の上昇キャップを限定されても高いクーポンが欲しいという投資家には向く商品だと感じます。
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『花輪陽子のシンガポール富裕層の教え 海外投資&起業実践編』(2022年2月25日号)より一部抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
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