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米国経済は縮小でなく停滞か?長期投資家には乱気流相場もノイズにしかすぎない訳=まーしー

パウエルのインフレ抑制の決意表明は、個人的には大変好印象でした。米国の先行きの見通しが明らかになったことと、現在の経済指標を見ると、米国経済は縮小というより停滞というのが正解のように思えるからです。長期で見れば、いずれは金利も引き下げられるので、さらに株が下がったら、買いのチャンスがやってきたと考えればいいです。『まーしーによる米国株投資で億のほそ道』)

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※本記事は有料メルマガ『『まーしーによる米国株投資で億のほそ道』2022年9月5日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め今月分すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:まーしー@米国株投資家
大人気Twitter「まーしー@米国株投資家」の発信者。Twitterフォロワー数は53,000人。著書である「33歳で年収300万円台でも 米国株投資で爆速1億円 」で米国株投資人気に火をつける。有料メルマガ『まーしーによる米国株投資で億のほそ道』では、個別株投資家向けの爆益狙いの投資情報を現在進行系で配信中。

パウエル、利上げ路線を堅持

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は、ジャクソンホールで開催した年次シンポジウムにて、インフレが制御されていると確信できるまで利上げを続け、高水準で維持する必要があるとの考えを示しました。また、その過程において労働市場が縮小し、家計や企業にいくぶん痛みをもたらす可能性が高いと指摘しました。

「これはインフレを抑えるための残念なコストだ。だが物価の安定を回復できなければ、はるかに大きな痛みを意味することになる」と述べています。

米経済については、成長に関して強弱まちまちの兆候が出ているものの、「引き続き基調的な強さが見られる」と指摘しました。さらに「インフレ率を2%に戻すために十分に抑制的な水準まで、政策スタンスを意図的に動かしていく」と方針を示しています。

現行の金利は「中立」ゾーンにあるものの、インフレ率が高止まりしているような環境下で「打ち止めまたは休止すべき地点ではない」とのことです。

この度の議長講演は7月のFOMC議事要旨の公開後にあった、複数のFRB当局者による「早期利下げ否定論」について、当局者内での見解が一致していることを示唆しています。

しかしながら、今後の金融政策はあくまでも「入手されるデータと見通しの推移に基づいて総合的に判断する」としています。続けて「金融政策スタンスの引き締めが進めば、いずれかの時点で、利上げペースを落とすことが適切になる可能性が高い」と述べています。

個人的には、インフレ抑制に対するFRBの決意表明のように見え、大変好印象を持ちました。

インフレ指標はさらに低下

米商務省によると、個人消費支出(PCE)価格指数は7月に前月比0.1%低下しました。前年同月比では6.3%上昇と、前月の6.8%上昇からは鈍化しました。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアのPCE価格指数は、前月比0.1%と、鈍感傾向が強まっています。

PCE価格指数は、FRBがインフレ指標として重視する指標です。しかしながら、パウエル氏は、1回の改善では、FRBがインフレ低下を確信するために必要なものには「到底及ばない」と述べています。

しかしながら、今後発表される物価統計は、さらなるPCE価格指数の低下に繋がるかもしれません。ガソリンの平均価格は8月に続落し、先物価格もこの傾向が続くことを示唆しています。そのほか、多くの小売業者による在庫を減らすための値引きも続いていることや、主要なインフレ要因だった中古車価格も下落しています。コンテナ船の運賃が大幅に値下がりしていることも、サプライチェーンの問題が緩和しつつあるのかもしれません。

Next: 意外に強い経済指標。米国景気は縮小ではなく停滞か

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