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子ども食堂、全国6000軒超の衝撃。「欠食児童」急増も海外バラマキを続ける日本の異常=今市太郎

国内のNPO法人の調査によれば、コロナウイルスの感染拡大が始まってから子ども食堂の数は一気に増え、2021年末までの段階で6,000か所を超えたという報告があります。コロナを言い訳にはしていますが、日本国民の貧困は我々が想像している以上に加速化しており、今を生きる子どもたちがもっともその影響に直面している現実が見えてきます。(『 今市的視点 IMAICHI POV 今市的視点 IMAICHI POV 』今市太郎)

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※本記事は有料メルマガ『今市的視点 IMAICHI POV』2022年12月31日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。

令和の時代に「欠食児童」が激増中

皆さま、「欠食児童」という言葉をご存じでしょうか?

家庭の貧困や食糧不足などのために、昼の弁当を持ってこられない児童や3度の食事を満足に取れない子どものことです。

世界恐慌が始まった1929年頃からこう呼び始めたようで、弁当のない子どもたちは昼食時間になるとひっそりと校庭に移動して鉄棒にぶら下がるといった光景が本邦の小学校の随所で見られたそうです。

それから90年近く経過した今、令和の時代にまともな食生活を送れないでいる広義の意味での欠食児童が激増しているというのです。

ついに「子ども食堂」は全国6,000か所を超える勢い

国内のNPO法人の調査によれば、コロナウイルスの感染拡大が始まってから子ども食堂の数は一気に増え、2021年末までの段階で6,000か所を超えたという報告があります。

恐らくそこから1年経過した今年の年末段階では、さらに1,000か所近く増えた可能性も。

コロナを言い訳にはしていますが、日本国民の貧困は我々が想像している以上に加速化しており、今を生きる子どもたちがもっともその影響に直面している現実が見えてきます。

10人に1人が欠食児童か

国の当該担当機関が精密な調査を行っているわけではありませんから、かなりアバウトな試算になりますが、子ども食堂1か所で月間に(のべではなく個別人数の総計として)訪れるこどもの数が平均100人であるとすれば、全国で子ども食堂を利用している子どもの数はゆうに60万人を超えているとみられています。

本邦の小中学生の総計がほぼ630万人弱と年々減少していますから、ざっとみても、その10%が令和の欠食児童であることがわかります。

リアルに調査してみれば未就学児童から高校生まで利用する未成年の数は多くなりますし、コロナ感染の拡大ピーク時には大学生すら恥を忍んで子ども食堂に足を踏み入れざるをえなかったという話も聴こえてきますから、実態は60万人どころか100万人に近い可能性すらある状況です。

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