簡単に日銀に利上げさせるなとイエレンに釘を刺されたのも事実か?
先週イエレン長官は連邦債務の上限問題を回避するために四方八方を走り回って対策に努めたようですが、同時に中国に訪問することも表明しています。
これはとりもなおさず米国債を買わなくなっている中国に「もっと購入して、また保有米国債を売らないで」と懇願に行くのは間違いない状況。米国債の買い手不在が顕在化している米国政府としては、恥も外聞もなく、中国にアプローチせざるを得ないことが透けてみえてきます。
この話は日本にもあてはまるもので、日本政府は年末に向けて米国債を買い増しして対応していますが、岸田欧米時の13日にイエレンから簡単に日銀に利上げをさせて過去10年大量に世界に出回った本邦の資金をレパトリさせるのではないと釘を指されたのではないか、といった憶測が流れはじめています。
まあそこまで言われるのかよ?という気はしますが、本邦の金融機関や機関投資家が購入した米国債の保有をやめて、その資金を日本に回帰させるレパトリエーションが一斉に行われるようなことがあれば米国政府にとっては一大事となりますから、日銀はこれからも緩和を続けて世界市場に流動性を供給するATMとして機能しておれ、と言われた可能性は十分にありそうです。
次の日銀総裁も政府の言いなり?
こうなると次の日銀総裁が誰になるのかはわかりませんが、バイデン政権に引き続き満面の笑みで尻尾を振り続けなくてはならない哀れな岸田首相としては、黒田の政策を継承できる人物を新総裁に指名せざるを得ないのかも知れません。
ある自民党の議員が岸田首相はいまだに安倍元首相の影響を受けていると語っていましたが、どうやらそれは間違いないようです。
金融政策の面でも、米国への相当な配慮を与儀なくされていることが窺われるところ。
そもそも為替は日米の政治の歴史そのものですが、ここからも米国の都合で動いていくことはどうやら間違いないようです。
<初月無料購読ですぐ読める! 1月配信済みバックナンバー>
※2023年1月中に初月無料の定期購読手続きを完了すると、以下の号がすぐに届きます。
- 1月25日ロンドンタイムショートコメント(1/25)
- 岸田政権は日銀に容赦なく介入するようになったのか? ~開示された議事要旨から見えてきた不思議な事態(1/25)
- 1月24日ロンドンタイムショートコメント(1/24)
- 43兆円の防衛予算増額は昨年6月には米国に通告済みだった?(1/24)
- 1月23日ロンドンタイムショートコメント(1/23)
- 1月第四週相場分析(1/23)
- 1月20日ロンドンタイム週末特別版(1/20)
- ユーロ圏の景気回復に急激に関心が高まる市場(1/20)
- 1月19日ロンドンタイムショートコメント(1/19)
- 持続不可能なのは丸見えなのに政策現状維持で市場に喧嘩を売った日銀~日本国債市場の破段階はとんでもない事態を引き起こす(1/19)
- 1月18日ロンドンタイムショートコメント(1/18)
- 日銀はどこまで国債の買付ができるものなのか(1/18)
- 1月17日ロンドンタイムショートコメント(1/17)
- ロシアも中国も買わなくなり買い手のいない米国債(1/17)
- 1月16日ロンドンタイムショートコメント(1/16)
- 1月第3週相場分析~とうとう我々は日銀の国家管理相場破段階を目の当りにするのか?(1/16)
- 1月13日ロンドンタイムショートコメント(1/13)
- 罪な奴だよ読売新聞~12日のヘッドラインで海外投機筋は完全に利上げと誤認JGB売り浴びせの図(1/13)
- 1月12日ロンドンタイムショートコメント(1/12)
- バイデン危うし~事務所から機密文書が次々見つかる 果たしてとぼけて逃げ切れるか(1/12)
- 1月11日ロンドンタイムショートコメント(1/11)
- 経済指標が悪化するとパウエルプットを期待する体たらく相場はいつまで続く?(1/11)
- 1月10日ロンドンタイムショートコメント(1/10)
- 日銀YCC敗北が近いと見たHF勢のJGB売り浴びせ総攻撃に厳重注意(1/10)
- 1月9日ロンドンタイムショートコメント(1/9)
- 1月第二週相場分析(1/9)
- 1月6日ロンドンタイムショートコメント(1/6)
- 空前絶後の資金を米国に差し出す岸田首相の抱き着き朝貢外交~この人物は令和のシン・バイコクド?(1/6)
- 2024年に始まる「新しいNISA」で業界は笛や太鼓で大喜びだがご利用はくれぐれ計画的に(1/5)
- 1月4日ロンドンタイムショートコメント(1/4)
- 日銀のここからのYCCの修正、さらにやめ方は非常に難しい状況に(1/4)
- 1月3日ロンドンタイムショートコメント(1/3)
- 現役アナリストでも先が予想できない今年のドル円相場(1/3)
- 1月2日ロンドンタイムショートコメント(1/2)
- 1月第1週相場分析(1/2)
※本記事は有料メルマガ『今市太郎の戦略的FX投資』2023年1月24日号の一部抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会に初月分無料のお試し購読をどうぞ。
<こちらも必読! 月単位で購入できるバックナンバー>
※初月無料の定期購読のほか、1ヶ月単位でバックナンバーをご購入いただけます(1ヶ月分:税込880円)。
- 実質新年度入りの欧米勢だが方向感はまだでていない待ちの状況(12/30)
- 12月29日ロンドンタイムショートコメント(12/29)
- マクロ的視点で見た国内のFX市場~市場参加者も業者も本当に儲かったのか(12/29)
- 12月28日ロンドンタイムショートコメント特別版(12/28)
- 私的妄想的相場予想2023~春までに本当に起こりそうな3つのテーマ その3(12/28)
- 12月27日ロンドンタイムショートコメント(12/27)
- 私的妄想的相場予想2023~春までに本当に起こりそうな3つのテーマ その2(12/27)
- いまさら10年前の政府・日本銀行の政策連携について(共同声明)を読んでみた~この結果が黒田のやりすぎ緩和なのは一目瞭然(12/26)
- 私的妄想的相場予想2023~春までに本当に起こりそうな3つのテーマ その1(12/26)
- 12月23日ロンドンタイムショートコメント(12/23)
- 早くも市場に飛び出しはじめた日銀異次元緩和の巻き戻し ~しかし株と債券でQTをはじめれば市場は飛んでもないことに(12/23)
- 12月22日ロンドンタイムショートコメント(12/22)
- 日銀黒田発言は意味不明というのが海外の反応(12/22)
- 12月21日ロンドンタイムショートコメント(12/21)
- 日銀の長期金利許容上限0.5%に引上げは完全なYCC敗北宣言(12/21)
- 12月20日ロンドンタイムショートコメント(12/20)
- 年末なのでドル円の1年間の価格分析をしてみましょう(12/20)
- 12月19日ロンドンタイムショートコメント(12/19)
- 日本の防衛費いきなり1.5倍の特盛化は為替に影響を与えないのか?(12/19)
- 12月16日ロンドンタイムショートコメント(12/16)
- ここからの市場の課題はリセッションに備えること(12/16)
- 12月15日ロンドンタイムショートコメント(12/15)
- SBFの逮捕で見えてきたとんでもポンジスキーム~これ政財界・既存金融市場に問題が広がる可能性も(12/15)
- 12月14日ロンドンタイムショートコメント(12/14)
- ソフトバンクGいまさらMBOなんて本当にできるのか?(12/14)
- 12月13日ロンドンタイムショートコメント(12/13)
- 習近平中東にじり寄りで米ドルの基軸通貨からの転落は想定より早くなる可能性について(12/13)
- 12月12日ロンドンタイム拡大版(12/12)
- 岸田首相の財源なき防衛費倍増強硬で起きる悲劇の可能性~国債格下げなら市場はとんでもないことに(12/12)
- 12月9日ロンドンタイム特別版(12/9)
- 米債市場でいよいよ顕在化するリセッショントレード(12/9)
- 12月8日ロンドンタイムショートコメント(12/8)
- 相場の先行きがすっかり読み込めなくなった市場の迷い(12/8)
- 12月7日ロンドンタイムショートコメント(12/7)
- BISが開示した驚愕の四半期レポート~これ金融市場は大丈夫なのか?(12/7)
- 12月6日ロンドンタイムショートコメント(12/6)
- 日銀の莫大な含み損がでるのはこれからという凄まじく厳しい状況が露見(12/6)
- 12月5日ロンドンタイムウルトラ前倒しコメント(12/5)
- 12月第二週相場分析(12/5)
- 12月2日ロンドンタイムウルトラ前倒しコメント(12/2)
- 本邦メガバンクの外債投資の含み損が半端ない状況に(12/2)
- 12月1日ロンドンタイムショートコメント(12/1)
- 12月相場に波乱は起きるのか?(12/1)
『
今市太郎の戦略的FX投資
今市太郎の戦略的FX投資
』(2023年1月24日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中
今市太郎の戦略的FX投資
[月額880円(税込) 毎週月・火・水・木・金曜日]
個人投資家がもっと得難いファンダメンタルズを徹底的に集めテクニカルで売買チャンスを探るFX投資家のためのメールマガジンです。土日を覗く平日毎日の配信となりますので、確実に日々の売買に役立てることが可能です。