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パソナ“10億円過大請求”の裏で取沙汰される竹中平蔵氏の近況。YouTubeは人気頭打ちで「バッファローズ」など炎上狙いツイートを連投中

人材派遣大手のパソナが、新型コロナウイルスのワクチン接種に関するコールセンター業務を巡って、計10億8,000円を過大請求していたと報じられたことが大きな波紋を呼んでいる。

パソナが今月10日に公表したもので、過大請求の額は、大阪府枚方市が約3億6,000万円、同吹田市が約2億7,000万円、兵庫県西宮市が約4億5,000万円にのぼるとのこと。

過大請求はパソナからの再委託先であるエテルが、作業人員を水増しする虚偽報告をしていたのが原因だといい、パソナの広報担当者は「再委託先への管理が行き届いておらず、多大なご迷惑をおかけしたことをおわびする」と謝罪。パソナは上記の3市に全額を返還する方針だとするいっぽうで、エテルへの損害賠償請求と刑事告訴も検討しているという。

再委託先は応対件数なども水増し報告か

昨年11月のある日に枚方市からパソナに対し、その日に報告された電話対応完了数が約3,500件あったにもかかわらず、ワクチン接種の予約完了数が約750件しかないとの指摘があり、発覚したという今回の不正。

当日は100人のオペレーターが配置されるはずが、実際はに33人しかいなかったといい、またこの日に限らず市民からは「電話がつながりにくい」などの苦情が寄られていたなど、オペレーター不足の状況での稼働が恒常的に行われていたようだ。

またエテルはオペレーターの人数だけでなく、応対件数なども水増ししてパソナに報告していた模様。こうしてみるとパソナとしては、再委託先の監督管理を怠ったことは責められるものの、むしろエテル側の“口から出まかせ”にすっかり騙されていた、とも言えそうな案件である。

ところがSNS上の反応をみると、「パソナ!!!!ほんっとうにこいつらのやってることは・・・」「やっぱりパソナってこういう会社」などと、パソナを責める声が大多数といった状況。

パソナといえば、東京オリンピック・パラリンピックにおけるスタッフ派遣をほぼ一手に担ういっぽう、当時の国会で野党議員から「95%も中抜き」という指摘もあがるなど、いわば中抜きの“常習犯”といったイメージもすっかり浸透しており、そのため今回の件に関しても、パソナを脊髄反射的に責める声が続出しているようなのだ。

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さらには、今回の件でパソナは過大請求をした分を返還する方針だとアナウンスしているのだが、そのことに対しても「バレたので返せばチャラ?」といった声が。

パソナ側としては“エテルに騙された”という今回のスタンスながらも、実際のところ過大請求はパソナ側の主導によって行われ、それがバレたのでエテルのせいにしているのでは……といった見方なのだが、とはいえここまでの勘繰りをされてしまうのも、これまでに累積したダーティーなイメージがゆえということで、いわば自業自得といった面も大きいといえそうだ。

パソナ退任から半年で存在感が薄れつつある竹中氏

このように、久しぶりともいえるパソナ絡みの醜聞で盛り上がりを見せるSNS上。そのなかには同グループの元会長である竹中平蔵氏を責める声も少なからずあがっているのだが、とはいえ同氏もパソナ会長を退任してからそろそろ半年ということで、その存在感が陰りつつあるというのは否めないところ。

パソナを辞めるほぼ同時期には安倍元首相の襲撃事件もあり、小泉政権下での規制緩和で非正規雇用者を大量に生み出し、若年層の貧困や格差拡大を招いた張本人とされる竹中氏も、的にかけられる可能性が大ということで、そのまま国外逃亡か……といった話も一部では取沙汰されていたのだが、先日12日に放送された読売テレビ系『そこまで言って委員会NP』にも出演しているのをみると、どうやら活動は依然として日本を拠点に展開している模様である。

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いっぽうで竹中氏といえば、近年では2020年末に開設した自身のYoutubeチャンネル「竹中平蔵の平ちゃんねる」でユーチューバーデビューを果たしたことも話題となった。ただ、22年2月末時点で約5.61万人だった登録者数だが、それから約1年後の現時点では約6.56万人と完全に頭打ちの状況。

更新ペース自体は、1週間毎には何かしら新作がアップされるということで、以前とさほど変わらないのだが、今年に入り投稿された動画のなかで視聴回数が1万回を超えるものは無しと、ぶっちゃけあまり注目を集めていないというのが実際のところのようだ。

そのような状況に対して竹中氏は、ユーチューバーとして危機的状況だと察したのかどうかは分からないが、今月8日に自身のツイッターで「規制緩和が行きすぎたなどと戯言を言っている人たちの思考停止を…」と、以前大いに取沙汰された「竹中平蔵のせいにしても一生給料は上がらないぞ」を彷彿とさせる“煽り”発言をツイート。

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さらに、それに追い打ちをかけるかのように13日には、プロ野球「オリックス・バファローズ」を“バッファローズ”と誤記するツイートも。同球団の表記に関しては“ッ”の有無による間違いが後を絶たないと、常々指摘されるところではあるのだが、とはいえ竹中氏はパソナ会長とともにオリックスの社外取締役も長らく務めており、そういった立場を考えれば“うっかり”では済まされない大失態といえよう。

案の定、2つのツイートはそれなりに炎上し、スポーツ紙などのウェブ媒体にも取り上げられるに至ったわけだが、これらの反応が仮に“狙ったもの”であるならば、今頃は大いにほくそ笑んでいるところだろうか。

Next: 「マスコミはもっと元請けのパソナの責任を追及すべき」

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