fbpx

山崎まさよし、ライブで「歌いたくない」発言で客が退場&金返せの大騒動。“売り興行”でのまさかの乱行で所属事務所が謝罪&返金と責任丸被りか

シンガーソングライターの山崎まさよしさんが、今月21日に茨城県水戸市内で開催したライブの内容が、一部観客による途中退場、さらに“返金要求”が飛び出すほど物議を醸すものだったと、SNS上で大いに取沙汰されているようだ。

現地にいた観客による投稿によれば、その日の山崎さんは冒頭から「今日はあんまり歌いたくない」とこぼし、「喋る回にしたい」と言いつつ、歌もそこそこに特にオチもない話を続けていた模様。時間が経過するにつれ、観客からは「歌ってー!」といった声もあがるも、山崎さんはそれも軽くいなしつつ、とりとめのないトークを続けていたという。

これに業を煮やした一部観客が途中退場しだす状況となり、帰り際に「歌を歌って。そうでなければ金を返して!」「歌と話しをするとパンフレットに書いてくれ」「金を返せ!カウンターに行けばいいんだな!」などと不満の声をあげるなどカオスな状況に。その過程で山崎さんからは「確かにそうだね。お金は返すよ」といった発言もあったようだ。

山崎さんの所属事務所が払い戻しを発表

山崎まさよしさんといえば1990年代よりメジャーでの音楽活動を展開し、SMAPが後にカバーした『セロリ』、さらには『One more time, One more chance』などの名曲を生み出した、誰もが知る大物シンガーソングライターなのだが、こういった不規則な行動を起こすようなイメージはあまり世間ではなく、それだけに波紋を呼ぶのはイナメナイといった今回の件。

実際に会場にいた観客も含めた彼のファンからは、たまにはこういったイレギュラーな内容もアリなのでは、あるいはライブの構成はあくまでアーティストの自由でファンならそれを尊重すべきといった、山崎さんの行動を擁護する声も少なからずあがっているようなのだが、その反面では、先述したライブ時の反応通り「こんなふざけたライブは許せない!」といった反応もかなり多いようである。

否定派からとすれば、歌よりもトークが多かったというライブの構成、さらにいえばライブで披露した曲数が少ないといった点に、彼らは大いに不満を抱いている模様。

決して安くないチケット代を払って観に来ているのだから、アーティストはそれに見合った多くの曲を聴かせるべきで、それが叶わなかったら返金だというのは、昨今のコスパ至上主義にも通ずる発想といった気もしないでもないが、仮に初めて彼のライブを観に行ったとして、いわゆるオーソドックスなライブ構成でなくそういった内容だったら、かなりガッカリするだろうというのも、分からなくはない話である。

そういうわけで今後としては、観客の一部が求めていた「返金対応」が実際になされるのかといった点が焦点となっていたのだが、23日午後になり山崎さんの所属事務所であるオフィスオーガスタが、「当初予定していた内容と異なる公演となりましたため、ご希望のお客さまにおかれましては、チケット払い戻しの対応をさせていただきます。」とのリリースを発表。

そもそも山崎さんがステージに現れずドタキャンになったのならともかく、トークがかなり長めだったとはいえ8曲を演奏したとのこと。しかも当日のセットリストによれば『セロリ』『One more time, One more chance』といった、観客からの要望が多いであろう人気曲も披露していたようで、ライブとして一応は成立しているといった格好。

ゆえに、それが期待外れの内容ということで返金対応の対象になるかどうかは、法的にもかなり微妙そうだったのだが、今回はSNS上でその顛末が大いに語られるなど、かなりの騒動になったこともあり、状況的に返金はやむなしといったところだったようだ。

今後のライブで事の真相が明かされるのか?

いっぽうで、長年の山崎まさよしファンからは今回の件を受けて、肯定でも否定でもなく「何か事情があったのでは?」といった見方、具体的にはスタッフなどとの不和などを訝しむ声もあがっているよう。

そもそもファンの間では、山崎さんはMCなどのトークの類にあまり積極的ではないというのいうのが共通認識のようで、そんな彼が歌を歌わず「喋る回にしたい」という“変節”が、かなり意外だったようである。

さらに取沙汰されているのが、今回山崎さんが騒動を起こしてしまった水戸でのライブが、どうやら彼の所属事務所が主催したものではなく、同地でラジオ局「LuckyFM」を運営している地元メディア「茨城放送」の主催、いわゆる「売り興行」だったという点。

音楽事務所がライブに関する経費やリスクを負ういっぽうで、チケット代や企業協賛といった収入はすべて音楽事務所に入る「手打ち興行」に対し、各地の地元企業やプロモーターなどがライブそのものを買い、経費やリスクを負うのと引き換えに収入を得るというのが、いわゆる「売り興行」。

音楽事務所側としては、主催者側から一定の料金を受け取れば、あとは経費やチケットの売れ行きなどを心配する必要がなくなるのがメリットというわけだが、もちろん事務所側、すなわちアーティストが開催当日、一定以上のクオリティのライブを提供することが最低条件となるのは言うまでもない。

アーティストとしての活動歴が長い山崎まさよしさんなら、そのあたりの興行パターンの違いは当然分かっているハズだが、にもかかわらず蓋を開けてみれば今回のようなイレギュラーな内容になったということで、逆によほど腹に据えかねるような事情があり、冷静な判断ができなかったのでは……といった憶測も、広がりかねない状況と言えそうなのだ。

ちなみに売り興行ということであれば、本来なら返金の対応は主催である茨城放送が行うところだが、先述のように山崎さんの所属事務所であるオフィスオーガスタが、そのアナウンスを率先して行っているところをみると、恐らくは事務所側が今回起きた混乱の責任を負うことで、主催側と一応の話が付いた可能性が高そう。

山崎さんのライブツアーはこの後、直近では11月2日に名古屋で開催予定で、12月までにかけて全国8つの会場で行われるとのことだが、果たしてその際に今回の真相が本人から語られる機会があるのか。あるいはひょっとするとまた不意に“曲少なめ・トーク多め”のライブが展開されることがあるのか。今後の展開をファンは固唾を呑んで見守っているところのようだ。

Next: 「山崎まさよしがんばれ。話にオチをつければいけるぞ」

1 2
いま読まれてます

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

MONEY VOICEの最新情報をお届けします。

この記事が気に入ったらXでMONEY VOICEをフォロー