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高騰が続くマンション価格…いま家が欲しい人はどう選ぶべきか?検討している不動産の“未来”を知る方法=俣野成敏

都市部を中心に、マンション価格の高騰が続いています。高値がさらなる需要を呼び、もはや普通のサラリーマン家庭では、自宅を購入することが難しくなりつつあります。それでも自宅を購入したい人や、不動産購入を検討している人は、どういった点に注意を払えばいいのでしょうか?不動産のプロに購入時の注意点や、資産価値が落ちにくい物件を見つけるコツなどを聞きました。( 俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編 俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編

【関連】なぜ日本は「安い国」に成り下がったのか。安い物価のツケを低賃金で払い続けてきた私たち、インフレで総貧困化へ=俣野成敏

※本記事は有料メルマガ『俣野成敏の『サラリーマンを「副業」にしよう』実践編』2023年12月5日号の一部抜粋です。続編にご興味をお持ちの方はぜひこの機会に初月すべて無料のお試し購読をどうぞ。

プロフィール:俣野成敏(またのなるとし)
リストラと同時に公募された社内ベンチャー制度で一念発起。年商14億円の企業に育てる。33歳で東証一部上場グループ約130社の現役最年少の役員に抜擢され、40歳で本社召還、史上最年少の上級顧問に就任。2012年独立。フランチャイズオーナーや投資家として活動。サラリーマン時代に副業で出版した『プロフェッショナルサラリーマン』でビジネス書作家デビュー。「仕事術」「お金」「コンディション」「副業」などテーマは多岐にわたり、異分野で10万部超えを3度達成。著者累計は49万部。これからは、サラリーマンでも副業やお金の知識向上が不可欠と実感し、啓蒙に尽力している。ビジネス誌やwebメディア掲載実績多数。『まぐまぐ大賞』を7年連続受賞。

夢のマイホームがさらに高嶺の花に

都市部を中心に、マンション価格の高騰が続いています。高値がさらなる需要を呼び、もはや普通のサラリーマン家庭では、自宅を購入することが難しくなりつつあります。

それでも自宅を購入したい人や、不動産購入を検討している人は、どういった点に注意を払えばいいのでしょうか?

本日は、国内不動産の専門家である丸山修平さんをゲストにお迎えしています。丸山さんに、不動産購入の際の注意点や、資産価値が落ちにくい物件を購入するコツなどについて、お伺いしてみたいと思います。

プロフィール:丸山修平(まるやましゅうへい)
新卒で物流企業に就職するも、会社が半年後に倒産。その後、父親の紹介で2500室の不動産物件を所有する不動産会社社長と面会し、不動産の将来性に目覚める。日本橋にある老舗不動産会社に勤務した後、26歳でMJトラスト株式会社を設立。事業用オフィスやホテルの売買仲介、マンションのリノベーション事業、物件管理業務などを事業とする。現在は、会社経営以外にビルオーナーや個人投資家などを対象に、不動産の総合コンサルティングも行う。投資初心者向けには、プロの投資家や資産家が実践している不動産投資法を指南する講座が好評を博している。

※本記事は、丸山さんへの取材をもとに、筆者(俣野)が適宜内容を補って執筆しています。

不動産の真の価値は、数十年後にわかる

当然ながら、不動産物件を購入する際は、「どこの物件を買うか?」が非常に重要になってきます。長年、不動産業界に携わる丸山さんですが、最近、改めてそのことを実感する出来事があったのだそうです。

丸山さんのお父様の世代は、日本の高度成長期に成人した方々です。当時は、経済の成長とともに、急激な人口増加に対応すべく、日本の至る所で新興住宅が建設された時代でもありました。
ところが、かつては活気に満ちていたニュータウンの多くが、今では人口流出に歯止めがかからない状態になっています。ニュータウンに物件を購入した人々が次々とリタイア時期を迎えても、成長した子供たちは家を出たまま戻らず、街が年老いていっているのです。

通常、子育てを終えた老夫婦は2人だけの生活に戻り、広くなった自宅の処分を考えるようになります。丸山さんのお父様のご親戚方も、売却を考え始めますが、この段になって、それぞれの自宅の価値の違いが鮮明になっていることに気づきました。

ある親戚の自宅は、幹線道路沿いの既存の住宅街にあって、依然、資産価値を保っていたのに対して、近くの山を切り開いて作った新興住宅街に住んでいる親戚の家は、思うように買い手が付かず、売るに売れない状態になっていたのです。

既存の住宅街は、交通のアクセスもよく、ショッピングセンターも近くにあるなど、利便性がいいため、若い世代も多く移り住んでいます。一方、新興住宅街には若い世代の流入がないため、街が徐々に寂れ、人口減でインフラがますます不便になるなど、負のスパイラルが進行していました。

このように同じ親戚同士でも、購入時のエリア選択のミスが、自宅を売却する時になって、大きな差を生んでいたのです。

Next: これは買ってもよい家か?検討している不動産の“未来”を知る方法

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