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良好な決算を発表した銘柄での短期的な値幅取り狙いの流れ

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 30日の日本株市場は、買い先行で始まった後は、次第に膠着感が強まりやすい相場展開になりそうだ。29日の米国市場は、NYダウが146ドル高、ナスダックは55ポイント高だった。先週発表されたマイクロソフトやアルファベットの決算を受けAI(人工知能)への楽観的見方から買いが先行した。また、アップルやテスラの回復もハイテクをけん引し終日堅調に推移した。シカゴ日経225先物は大阪比425円高の38325円。円相場は1ドル156円20銭台で推移している。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まることになりそうだ。前週末のマイクロソフトとアルファベットに続き、29日の米国市場ではアップルとテスラの上昇が好感されており、大型テック株の上昇がセンチメントを改善させていた。日経225先物は祝日取引で一時38750円まで買われる場面もみられており、連休の谷間で商いは膨らみづらいものの、押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。

 4月30日-5月1日に米米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えていることもあり、結果を見極めたいとする模様眺めムードが強まりそうだが、FOMC通過後のアク抜けの動きも意識されやすく、売り方にとってはポジションをニュートラルにしておきたいところである。また、主要企業の決算発表が本格化しているが、26日の取引終了後に発表したところでは、アドバンテスト<6857>の予想を下回る今期見通しが嫌気される可能性がはある。

 一方で、日立<6501>、NEC<6701>、三菱電<6503>、住友重<6302>、スタンレー電<6923>、山崎パン<2212>、島精機<6222>、SCSK<9719>、大平洋金<5541>、スカパーJ<9412>などが注目されそうであり、センチメントを冷ます流れにはなりにくいだろう。良好な決算を発表した銘柄での短期的な値幅取り狙いの流れに向かわせよう。

 また、為替市場では円相場が1ドル=160円台に乗せるなか、介入観測から156円台と乱高下をみせていた。介入観測がくすぶるなか、為替市場の落ち着きも意識されてきそうである。
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