「米国株を買うなら中島聡のポートフォリオを真似すればいい」「投資家なら中島聡のメルマガは読むべき」と、今、一部の投資家たちの間で中島聡氏の名が急速に広まっています。TikTokやYouTubeでも彼の発言が話題になり、今年になって投資を始めた新NISA民たちから彼のメルマガが大きな注目を集めています。そこで今回は、彼が発信するメルマガ『週刊 Life is beautiful』の内容にも触れながら、中島氏がどのような人物なのか、そしてなぜ今、投資界で彼が話題になっているのかを探っていきます。
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米マイクロソフトでWindows 95、Internet Explorerなどを開発
中島聡さんは、日本で初めて米国マイクロソフトに転籍した天才エンジニアとして知られ、「Windows 95の父」とも称されています。1985年に早稲田大学大学院を卒業しNTTに入社するもすぐにマイクロソフト日本法人に転職。その後1989年に米マイクロソフトに移り、Windows 95やInternet Explorerの開発に携わり、「ドラッグ&ドロップ」や「右クリック」機能の実装を手掛けています。中島さんは、その後もマイクロソフトで重要な役割を果たし、技術の進化に大きな影響を与えています。
中島聡のプロフィール
・1960年生まれ。シアトル在住
・早稲田大学大学院理工学研究科修了
→大学時代に世界初のパソコン用CADソフト「CANDY」を開発し3億円ものロイヤリティーを稼ぐ。
1985年 大学院修了後、NTTの電気通信研究所に入社
1986年 設立間もないマイクロソフト日本法人へ転職
1986年 アメリカ・マイクロソフト本社で異動
→Windows 95、同98、Internet Explorer 3.0/4.0の開発に携わる
→「ドラッグ&ドロップ」「右クリック」の実装に携わる
2000年 UIEvolution(Xevo)起業
2004年 Apple株取得
2014年 NVIDIA株取得
2016年 Tesla株取得
2019年 Xevoを3億2000万ドルで米Lear Corporationに譲渡
米国で起業家としても成功
マイクロソフトでの功績を経て2000年に独立し、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発に携わる。中島さんは技術者としてだけでなく、起業家としても成功を収め、シリコンバレーや日本で影響力を持つ人物となっています。
メルマガ「週刊 Life is Beautiful」とは?
『週刊 Life is beautiful』は、中島聡さんが毎週発行するメルマガで、テクノロジーやビジネス、時事ネタに関する洞察を幅広く提供しています。特にITエンジニア読者に向けて最新の技術動向やビジネス戦略、投資情報などを提供する情報源としても知られています。現役エンジニアにして起業家の目線で米テック業界の動向を分析する内容が支持され、創刊13年を超える人気のメルマガとなっています。
新NISA民にも人気、伸びそうなベンチャー企業を見極める先見の明
メルマガ「週刊 Life is Beautiful」、今後成長しそうなベンチャー企業の分析にも定評があり、ここ最近は「米国株を買うなら中島聡のポートフォリオを真似すればいい」「投資家たちはまず中島聡のメルマガを読め」とまで言われ、米国株戦略を参考したい投資家や、今年になって投資をはじめた新NISA民からの登録が激増しています。
どんな内容が書かれている?
最新のテクノロジートレンド:AIやブロックチェーン、クラウド技術など、急速に進化する技術の現状と今後の展望について詳しく解説。
スタートアップと起業家精神:起業家として成功するためのヒントや、スタートアップの課題、シリコンバレーと日本の違いなど、リアルな経験から得た知識を共有。
社会問題や経済の考察:技術と社会の交差点にある問題、経済的な動向、グローバルな視点での社会課題についても深く掘り下げています。
中島聡 伝説1:2014年にNVIDIA株購入
今年時価総額が3兆円ドルを超え、米マイクロソフトや米アップルを抜いて世界首位に躍り出たNVIDIA株を2014年時点で購入している(分割前、1ドル以下)。その後NVIDIAの株価は200倍に。彼の注目する株の銘柄には、先見の明があり、同じ個別株を保有するだけで稼げるとまで言われるほど。
Nvidiaの株は2014年からガチホしていますが、2020年の時点でポートフォリオの中で7位、最近になって3位の地位に上昇しました。買い増したからではなく、単に株価が上昇したから順位が上がっただけです。 #メルマガのネタ
— Satoshi Nakajima @GraphAI (@snakajima) June 18, 2024
中島聡 伝説2:2016年にテスラ株購入
彼は2016年にテスラのモデルXを購入した際、その金額と同額のテスラ株を購入し、現在も保有しています。テスラはその後、2020年には株価20倍、時価総額でトヨタを超えたと話題になりました。
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中島聡 伝説3:2019年にZOOM株購入
コロナ禍で脚光を浴びることになった「Zoom」を提供するZoomビデオコミュニケーションズの将来性を早い段階から見抜き、いち早く投資。
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最近はどんなことを書いている?
MAG2 NEWS掲載記事より
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次のNVIDIAになる企業は?
週刊Life is beautiful 2024年9月3日号より抜粋
飛ぶ鳥を落とす勢いで「AIブーム」に乗って業績を上げたNVIDIAですが、その勢いが永遠に続くわけがなく、私も含めた株主にとっては、その見極めがとても重要です。
業績を見る限り、まだ勢いが衰えたとは言えないし、次世代GPU(Blackwell)の出荷の遅れも、今の世代のGPUが順調に売れているため、必ずしもマイナス材料にはなっていません(「ピークを先送りにすることになる」と指摘するアナリストもいます)。
しかし、もう少し大局的に見れば、NVIDIAにも弱点があるし、大きなポテンシャルを持つベンチャー企業も誕生しています。
直近に気になった報道としては、NVIDIAがGPUが品薄なことを良いことに、「抱き合わせ販売をしている」という批判です。
Nvidia’s Aggressive Sales Tactics Will Backfire, Says Rival
Nvidia Faces DOJ Antitrust Probe Over Complaints From Rivals「GPUだけ買うなら6ヶ月待ちだけど、サーバーごと買ってくれるならすぐ渡せる」みたいな売り方のことです。独禁法上はグレーな行動であり、今後、米国政府から叩かれる可能性があります。
中長期的に見て、NVIDIAにとって1番の脅威は、GPUよりも高速に、かつ、低い消費電力でニューラルネットに必要な計算を行うハードウェアの誕生です。
この分野での戦いは、今に始まったものではなく、サーバー側では、GoogleのTPUやAmazonのInferentia、デバイス側では、Appleの自社製チップのNPU、TeslaのFSD Computer、などがあります。MicrosoftのCopilot+ PC向けに作られたQualcommの「Snapdragon X Elite」にもNPUが搭載されています。
さらに、ベンチャー企業として、Groq、Tenstorrent、Etched、SambaNova、Cerebra、などが、爆発的に増えつつあるニューラルネット向けのスーパーコンピュータ市場に狙いを定めて、GPUとは異なるアーキテクチャで果敢に攻めています。
これらの傾向を見る限り、当面は、
デバイス側の推論プロセスに関しては、消費電力の低いNPUの普及が進み、NVIDIAがここで大きな売り上げを上げることはない
サーバー側の推論プロセスに関しては、選択肢が増えてNVIDIAのシェアは下がるが、市場そのものが大きく拡大する
サーバー側の学習プロセスに関しては、NVIDIAの1強状態がしばらくは続く
と私は見ています。
なぜメルマガ「週刊 Life is Beautiful」なのか?【初月無料】
単なる技術情報の提供にとどまらず、経営視点や市場動向も含めた総合的な内容として支持されています。中島聡さんは、自身のポートフォリオについても、「なぜテスラを買ったのか」「なぜNVIDIAの株を選んだのか」といった自身の考察を丁寧に解説。株で儲けることよりも「気に入った会社の株を持ちたい」という独自の投資スタイルが、多くの読者に共感を呼んでいます。月額880円で、2万文字以上の専門的かつ実践的な内容が読めるこのメルマガ、初月無料なので、まずは気軽にお試ししてみてはいかがでしょうか。月の途中からの購読でも全ての号が届きます。
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※この分析に用いているチャートプラットフォームはTradingViewの提供です。
起業家、ソフトウェア・エンジニア、工学修士(早稲田大学)、MBA(ワシントン大学)。 NTT通信研究所、マイクロソフト日本法人、マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。現在は neu.Pen LLCでiPhone/iPadアプリの開発に携わっている。
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