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ドル円はとにかく戻り売り継続。「英国ショック」はトリガーにすぎず=江守哲

ドル円は戻り売り継続、110円が大きな壁

いずれにしても、ドル円は110円を超えるのはかなり難しくなりました。戻り売りを継続するだけです。

他通貨では、ポンドユーロの動きの暴落が大きいですね。特に、震源地となったポンドの下げは尋常ではありません。1985年以来の安値という歴史的な下げになってしまいました。

ポンド円は160円から133円まで下げました。一日でこんなに動くことはまずありません。FXトレーダーでかなりの収益を上げた方も少なくないでしょう。

しかし、いまのボラティリティを見ていると、収益を上げるには相当の懐=資金量の余裕がないといけません。また、オファーとビッドがかなり開きますので、短期トレードも難しいですね。

収益チャンスではありますが、いまはこのようなときには無理をしないことも重要です。トレードを無送ることも立派な投資戦略です。

ポンド、ユーロの見通しは

ポンドは当面は下落基調が続くことになるのでしょう。1.30ドルを割り込むと、1.20ドルまで下げることになりそうです。しかし、それもあくまで節目でしかありません。

過去のチャートポイントでみれば、それこそ1.05ドルまでの下げも視野に入りそうな勢いです。とにかく、いまは振らされないように、こまめに取引することが肝要です。

ユーロも大きく動くでしょう。ただし、ポンドよりは動きは小さくなるでしょう。チャートポイントは1.10ドル、1.05ドル、1.00ドルとなるでしょう。としか言えません。

下げたら、何も考えずに売っていくだけです。ボラが高くなるので、その点には常に要注意です。

あとは、ユーロ/ポンドのロングもよいかもしれません。スプレッドが広いので、トレンドを取らないといけませんが、ポンドの方が相対的に弱いので面白いと思います。スイスフランのロングを絡めてもよいでしょう。

いずれにしても、為替はポジションを長く持ちづらくなっています。保有コストが低い種玉は維持してもよいでしょうが、基本的には短期でのトレードをお勧めします。

Next: 英国民投票で何が起きたのか~ヘッジファンド投資戦略の「盲点」

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