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中国を敵に回さないアメリカ=佐藤健志

1)中国とアメリカは友好的な間柄である。アメリカ人が買う物は、何から何まで中国でつくられている。だから中国を敵勢力にしても、あまり怖さが感じられない。
2)中国を敵勢力にしたまま発売すると、制作会社の重役たちは全員、ずっと同国に入国できなくなる恐れがあると忠告された。
http://news.livedoor.com/article/detail/5271520/

二つの説明は、どうも矛盾している気がするのですが、それは脇に置きましょう。
『ホームフロント』の筋立ては、「中国は敵に回さない」という判断の産物だったのです。

ところがお立ち会い。
『若き勇者たち』は2012年、映画でもリメイク版がつくられました。
監督はミリアスから、ダン・ブラッドリーに交代。
2013年には『レッド・ドーン』という題名で、日本でも公開されています。

で、今度はどの国がアメリカを占領するかというと・・・

やはり、当初は中国だったんですね。
「アメリカ政府が財政破綻に陥ったせいで、債権を保持していた中国が施政権を獲得する」という設定になっていたそうです。
けれども仕上げの段階になって、またもや北朝鮮に変更されることに。
財政破綻をめぐるくだりも、キレイに消えてしまいました。
http://www.vulture.com/2011/12/red-dawn-china-invades-america-because-of-debt.html#

こちらでも、「中国は敵に回さない」という判断がなされたわけです。
ただし400万ドルの予算で、3800万ドルの北米興収を稼ぎ出したオリジナル版とは対照的に、『レッド・ドーン』は6500万ドルの予算をかけたにもかかわらず、世界全体で4800万ドルの興収しか挙げられない結果となりました。

それはともかく。
ご存知のとおり、本年6月16日には、上海でディズニーランドがオープンしています。
片や6月9日には、尖閣諸島周辺の接続水域に中国海軍のフリゲート艦が進入。
6月15日には、やはり中国海軍の情報収集艦が、鹿児島県沖の領海を侵犯しました。
アメリカの反応は抑制的と伝えられます。

『ホームフロント』や『レッド・ドーン』のたどった経緯を踏まえるとき、なかなか意味深長ではないでしょうか?
現実の世界でも、アメリカは中国を敵に回さないかも知れませんよ。
ではでは♪

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