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テクノロジー4.0 「つながり」から生まれる新しいビジネスモデル=大前研一

国という単位が無意味になり、iOSとアンドロイドしかない世界へ

スマホというデジタルコンチネントができたことで、国境というボーダーは失われていきます。スマートフォン・セントリックなサービスを提供する企業にとっては、国家という単位は関係ないからです。

前述のとおり、スマホを動かすシステムにはiOSとアンドロイドしかなく、双方のシステムはほとんどの領域で互換性があります。iOSを使って送ったメールがアンドロイド搭載のスマホに届かないかといえば、もちろん届きますし、電話も通じます。したがって、基本的にOSはひとつと思ってもいいひとつのOSを、国境なく、全世界のおよそ20億人が持ち歩いているのです。

持ち歩いているということは、まさしく「ユビキタス」ということです。ユビキタスとは、あらゆるものにコンピュータが内蔵され、いつでもコンピュータの支援が受けられる、つまりインターネットなどの情報ネットワークにいつでもアクセスできる環境のことです。

ヒトはいつでも、どこにいても、ネットワークにつながっているというわけです。

テクノロジー4.0の企業は世界にサービスを「まき散らす」

例えば、Uberはサンフランシスコ発の会社ですが、すぐにニューヨークでもサービスを開始。南アフリカ、ヨーロッパへと進出して、5年後には全世界に広がっていました。

今では500を超える都市に展開し、利用できる地域は広がり続けています。

なぜ急速に世界中に展開できたかといえば、Uberにとって重要なのは位置情報ビッグデータFinTechであり、スマホという媒介があれば国という概念は関係がないからです。

これまでの企業は、日本支社を作って日本で拡販し、ドイツ支社を作ってドイツで拡販というように順次、海外展開を図っていきましたが、もはやそのような従来型の国別拡販スタイルを取る必要はありません

テクノロジー4.0の申し子とも言える企業は、自身のサービスをまき散らすように一気に世界進出ができるのです。

スマートフォン・セントリックでやっていくということは、iOSかアンドロイドの入ったスマホがあればどこでもサービスを展開できる、ということです。

Next: もはや企業は多国籍である必要すらない。国籍なき21世紀の企業の形

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