東京城南地域で介護付き老人ホームに入居した場合
東京城南地域(品川区、目黒区、大田区、世田谷区)で、介護付き老人ホームに入居した場合を想定してみましょう。
試算モデルにしたのは、下記の介護付き有料老人ホームです。
株式会社フィルケア(住友林業G)
グランフォレスト学芸大学
http://www.fillcare.co.jp/facilities/gakugeidaigaku/map.html
料金プランは3種類で、入居時年齢により入居一時金が異なり、入居一時金のほかに月額利用料がかかります。
70歳~79歳入居の場合は以下の通り(単身)。
- 基本プラン 一時金:2,412万 月額利用料:29.2万
- 特別プラン 一時金:2,988万 月額利用料:21.2万
- 入居金0円プラン 一時金:0万 月額利用料:62.7万
一時金は、償却期間が定められており(この年齢帯は6年)、償却途中で退去の場合は未償却分が返還されます。
シミュレーションして判明したのは、
- 6年目までで退去の場合、全てのプランで総額は同じなのでどのプランでも良い
- 7年以上の入居となると、(2)プランが1番総額が低くなる
- 希なケースだが、半年~1年未満の入居の場合のみ(3)プランが妥当となる
- (1)プランにするメリットが見当たらない
以上のことから、(2)の特別プランを選択するのが数字上では賢明だということがわかりました。
そして気になる想定入居年数合計コストは、以下の通りです。
男性71歳から、9年間入居した場合の総額コスト:5,274万
女性74歳から、12年間入居した場合の総額コスト:5,782万
いかがでしたでしょうか?
今回、試算のモデルケースとしたのは、ハイクラスの介護付き有料老人ホームであり、もっと廉価なホームもたくさん存在しています。
私がお伝えしたいのは、お金は増やすだけではなく、増やしたお金をどこでどのように使うかを考え、目的を持って資産運用をして欲しいということです。それによって、自分に必要なリターンと、取るべきリスクがわかるからです。
今回は、その目的の1つともなろう「豊かな老後資金」に着目して、必要な費用を試算してみました。みなさまのご参考になれば幸いです。
『億の近道』(2017年4月12日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による
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