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なぜレインズ未掲載? 不動産投資 5パターンの「非公開物件」を攻略する=姫野秀喜

5.他人物売買非公開物件

これは「他人の物を売る」という方法で「非公開」にするやり方です。

物件所有者に対して、女性オペレーターが電話をします。電話の内容は「○○エリアの○○というマンションを購入したいという方がおられます」という内容です。まぁ、物件の名前などは登記簿で誰でも見られるので公開情報ですが、その情報とケータイ番号などが紐づいていると、どんどん連絡がきます。

このオペレーターに「どんな人が欲しがっているのか、いくらで買ってくれるのか」という具体的な質問を投げかけても、「私は電話のみでわからない、営業の方がご存知のお客様ですので…」という回答しか得られません。

で、いろいろ質問した結果、彼らの仕事は、仲介や売買の契約をせずに売る「他人物売買」の「非公開」物件を作ることのようです。正確には、エンドユーザーの買主が購入するギリギリのタイミングで仲介や売買の契約を交わすようですが、文字通りそれまでは他人の物を売っているということです。

法律上可能なので「他人物売買」に関しても、きちっとした手順を押さえている業者であれば、まぁ違法ではないです。

ただ「非公開」になってしまい、結果として、本来売れる金額よりも安い金額でしか売れない売主はかわいそうですし、マーケットの健全性を歪めているという道義上の問題はあるのではないかと思います。

また、税収的にも問題があると思います。この「他人物売買」の場合、業者は不動産取得をしても、その瞬間にエンドユーザーの買主に売るため、不動産登記を省略します。つまり、取得税などを支払わないということで、当然ながら得られるべき税収が得られないという点において問題があるともいえます。ちなみに、「他人物売買」でも「仲介」の場合、取得税は発生しないので税収的な問題はクリアできます。

なお、これらの「非公開物件」情報は、同業者に対して売り込みをかけてきたりする場合もあるし、エンドユーザー向けのサイトなどに載せたり、セミナーを開いてそこで公開したりしているようです。

ということで「非公開物件」の5つのタイプとその仕入れ方法についてでした。

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1億円大家さん姫ちゃん☆不動産ノウハウ』(2016年10月19日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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