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似ているようで違うトランプ・ショックとブレグジット、市場さらに乱高下も

政治家としてのトランプ氏は未知数

翻って今回のトランプ大統領の選出は決定事項です。しかも4年間は続くことが確定されています。不謹慎なことを言えば、これからトランプ氏に何らかがあって倒れたりしなければ、ですが。

実はもう一つ、私はコレもあるんじゃないかと思うのが「えっ、マジで俺?」とトランプ氏自身がビックリして腰が引けてしまうパターン。つまりBrexitで前ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏が煽るだけ煽って、結局逃げたのと同じパターンです。

アメリカでは大統領選挙に出るというのはそれがビジネスの一つとされている点もあり、たくさんの候補者が出ていますが、皆その後本を出版したり、講演をしたり、会社の社外取締役になったりと「旨み」があるので、どんなに泡沫でも「参加することに意義がある」と言われています。トランプ氏もこれだけジタバタすれば世界的に名が知れ、トランプタワーも良い宣伝になって万々歳。今流行の「炎上商法」というやつとも言えます。

ですから、自身も本当に大統領になるとは思ってもいなかったので、言いたい放題の無敵モードだったのではないかと。だから案外「実はワシももう歳だから心臓が弱くて…。ペンス君、後はやってくれんかね?」というパターンも0ではないと思ったりしています。まあ確率は低いでしょうけれど。

もしそういうケースで無い限り、トランプ大統領の行動はあの性格通りのものでしょうから、議会も共和党が占める中では正にやりたい放題になる可能性はあります。議会の方も、眉をしかめながらも国民の大多数の意思で選ばれた大統領を無下にはできないでしょう。

そういう予見できない爆弾を抱えた状態が最低4年間続きます。ましてトランプ氏は(少なくとも現在は)政治経験がありません。政治経験が少ない人をトップに据えたらどうなるか。何年前かの日本はそういう時代がありましたね。

ともあれ株式市場は今トランプ氏の情報が少な過ぎます。この場合の情報というのは「政治家として彼がどう振る舞うか」という情報です。となると、株式市場は恐らくこの先しばらく乱高下を繰り返します。何故ならわからないから、期待と不安が交錯するからです。

ボラティリティの大きさはデイトレーダーなどにとっては面白いのかも知れませんが、一般の年金資金などといった長期投資家にとって、アメリカ株というのは非常に不適格になる可能性があり、今後アメリカ株敬遠の原因になってくるでしょう。

Next: 新興市場の投資判断も「中立」。マザーズ市場のポイントは

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