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資産運用のプロである私が考えた「2017年型ポートフォリオ」のすべて=田中徹郎

地域別経済の予測

(1)アメリカ

上記で申しましたように、トランプ次期大統領の経済3点セット(減税、インフラ投資、規制緩和)に即効性はありません。議会で可決し、施行されるのは早くて年後半ということになるでしょう。ですから、実態経済の成長に貢献するのは来年ということになるはずです。

ただし、だからといって今年、アメリカ経済が停滞するとは思えません。原油価格の回復によって企業の業績は拡大傾向ですし、雇用も好調を維持しています。賃金の上昇も加速しそうな雰囲気です。この流れが途絶えるとは思えず、アメリカ経済は今年やや加速するのではないでしょうか。

FRB年内3回の利上げを想定していますが、上記のような環境を前提にすれば、想定通りのペースで利上げが実施される可能性が高いと思います。利上げのピッチが早すぎて、米国経済を下押してしまうのではないかとの不安も耳にしますが、過去数年のイエレン議長の慎重な姿勢を見ていますと、僕はその心配も不要だと思います。経済の拡大ペースを見ながら、適切な金融引き締めを実行できるのではと期待しております。

したがって、今年のアメリカ経済はやや強めの成長を期待していいと思います。

(2)日本

日本経済は昨年前半から年央にかけて停滞が見られましたが、すでに昨年後半からの循環的な回復過程に入ったようです。昨年の年初に急速に進んだ円高の影響で今年度上期の企業業績は▲7%程度の大幅な減益となりましたが、今後はどうでしょう…。

今期を通期でみれば、逆に増益になる可能性が高いでしょう。しかもその前提となる各社の業績予想は、概ね1ドル=102円程度とずいぶんと円高水準に設定されています。

仮に今年3月まで1ドル=115円程度の円安状態が続けばどうでしょう。おそらく、今期(2017年3月期)は7%程度の増益となるのではないでしょうか。

ただし、今年の日本株を予想するうえでは、2017年3月期(すなわち今期)はすでに過去のお話で、今後の焦点は徐々に来期(2018年3月期)に移っていくことになります。仮に今年いっぱい1ドル=115円程度の円安状態が続けば、来期はさらに二ケタ増益を達成する可能性も十分あるでしょう。

一方で、少し気になることもあります。もし上記のように、今年いっぱい日本経済が好調に推移すればどうでしょう。日銀は過去5回にわたり2%のインフレ達成時期を先送りしてきましたが、今年の秋風が吹くころにインフレ率2%が見えてくるかもしれません。

もちろん、今年や来年に2%インフレを達成できるとは思えませんが、例えば年末あたりに1.0%程度のインフレ傾向が出てくればどうでしょう。相場は先を読んで動きますので、(日銀の量的緩和の縮小=テーパリング)を先読みし、金利が急騰する可能性も十分あるでしょう。

このようなことから、今年の日本経済の最大の懸念として僕は、金利の上昇を挙げておきたいと思います。

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