「地球上で最も顧客中心主義」= 顧客の声を聞く、発明する、パーソナライズ
当メルマガの読者の中には、Amazonは「地球上で最も顧客中心主義の会社になりたい」というミッションステートメントを持った会社だということを、ご存知の方も多いかもしれません。
このビデオでは、地球上で最も顧客中心主義であるということを、非常に具体的にベゾス自身が定義していますので、その内容を紹介したいと思います。
<Jeff Bezos – How To Start A Business>
A: It’s earth’s most customer centric company and I explain what we mean by that because we have a very precise definition for “customer centric”. It means, listen, invent and personalize.
「例えば採用のプロセスなどで、採用したいと思う相手に伝えるAmazonのミッションステートメントというのはどういったものなのか」という質問に対して、「地球上で最も顧客中心主義の会社でありたいと伝える様にしている」と彼は答えています。
「地球上で最も顧客中心主義」というものに対して、非常に明確な定義を持っていて、1つ目に顧客の声を聞くこと、2つ目に発明すること、3つ目にパーソナライズすることだと定義しています。
1つ目の「お客の声を聞く」というのは、当たり前の様に聞こえますが、ジェフ・ベゾスは、顧客の声を聞かない会社は必ず失敗する、とも言い切っています。
2つ目の「発明する」という点に関しては、顧客の声を十分聞いても、何も発明しない会社は必ず失敗すると述べており、サービスを改善したり発明したりするのは顧客の仕事ではなく、会社側の仕事であるとはっきり定義しています。
3つ目に、「それぞれの顧客に対してパーソナライズされたサービスを提供しなければならない」と述べています。
そして最も重要な点として、この、地球上で最も顧客中心主義である会社というミッションは、何もAmazonだけに適用されるべきものではなく、あらゆる会社が目指すべきものだと彼は考えています。
そして、Amazonがそのミッションの最先端をいく存在でありたいと明確に定義しているわけです。
そして、彼はソニーの例を挙げています。
ソニーが第二次世界対戦後に掲げていたミッションは「品質の日本」と呼ばれるものでした。「品質のソニー」ではなく「品質の日本」がソニーのミッションだったというのは、自社だけに適用するよりも遥かに大きなミッションを掲げていたということで、Amazonもそのような存在でありたいと述べています。