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女性に多い老後の「おひとり様」。貧困転落を回避するための資産は?=川畑明美

50代からでも確定拠出年金(iDeco)を活用しよう

去年から制度が変わって、公務員でも専業主婦でも誰でも加入できるようになった確定拠出年金。個人向けは、iDeco(イデコ)という愛称も付きました。

私は、50代の方にでも確定拠出年金の利用をおススメしています。

確定拠出年金は、運用益も非課税です。元本保障の定期預金や保険でも、利率が銀行よりも良い0.1~0.2%のものもあります。

月5,000円から加入できますが、できれば限度額の「月2万3,000円」を積み立てたいですね。

なぜなら、戻ってくる税金の金額が多くなるからです。例えば税率20%のサラリーマンが2万3,000円を積み立てた場合、所得税控除で5万5,200円が年末調整で戻ってきます。

50代からのシナリオは?

50代から確定拠出年金を始める場合、60歳で積み立ては終了しますので、期間が10年と短いため運用商品での冒険はせずに、元本保証の金融商品だけでもよいでしょう。税金の還付を考えると、それでも十分にメリットがあります。もちろん、運用した方が増えますよ!

例えば、限度額いっぱいの月2万3,000円を10年間積み立てた場合、1%で運用できれば276万円が約290万円になります。5%で運用できれば、約356万円です。

年末調整で戻ってきた税金も、もちろん運用に回してください。これはリスクをとって、NISA口座で運用するとよいですね。

年利8%で運用できれば、税金の還付金5万5,200円が10年で2倍になります。還付金を使うのであれば、心情的に冒険もできますね。

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教育貧困にならないために』(2018年2月13日, 1月14日号)より一部抜粋
※太字はMONEY VOICE編集部による

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