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預金だけでは下流老人に。25歳の時に知りたかった庶民向けの資産運用術=シバタナオキ

初級編:ロボアドバイザー

素人が一番手軽に資産運用を始めるには、ロボアドバイザーが最適だと言えるでしょう。

日本では、「ウェルスナビ」や「お金のデザイン」など、ここ数年でロボアドバイザーが増えてきました。

ロボアドバイザーが優れているのは、簡単な質問に答えるだけであなたのリスクプロファイルを推定し、そのリスクプロファイルに合わせて世界中のあらゆるアセットクラスを購入し、日々資産価値を確認しながら、自動的にリバランスを行ってくれる点に尽きます。

例えば、資産運用を始める時点で、投資できる金額が100万円の人がいたとします。100万円で個別の株式を少しずつ購入することは可能かもしれませんが、分散化されたポートフォリオを構築するのは相当難しいと言えるでしょう。

また株式だけではなく、債券や不動産などにも投資をしたいといった場合、100万円では当然、十分な分散ポートフォリオを作れません。そこで登場するのはロボアドバイザーです。

ロボアドバイザーは日本だけではなく、世界中のあらゆるアセットクラスのインデックスファンドやETF(Exchange Traded Funds:上場投資信託)を購入・管理してくれます。

こうして見ると、ロボアドバイザーは夢のようなサービスのように聞こえるかもしれませんが、日本のロボアドバイザーには1つだけ大きな欠点があります。

それは手数料が預入資産の1%と、(法外に)高いことです。1%の手数料というのは、後述するアクティブファンドと同程度の手数料だとも言えますので、非常に高いと言わざるを得ません。

アメリカのロボアドバイザーは手数料は0.25%です。以下で紹介する中級編で、自分でETFを購入すれば、安いものでは0.16%の手数料で済むケースもあります。

ロボアドバイザーの考え方や、実際のオペレーションは素晴らしいと思いますが、個人的には1%の手数料を払うかと聞かれれば相当悩んでしまいます(悪い言い方をすれば、ETFなどを買っているだけなのです)。

一番おすすめの方法は、まずはロボアドバイザーで資産運用を開始し、慣れてきて感覚がつかめてきたタイミングで、以下の中級編として自分でインデックス投資を行う方法です。

中級編:自力でインデックス投資

上で述べたロボアドバイザーも、実は個別の株式や債券の銘柄を購入しているのではなく、インデックスに追従するETF(Exchange Traded Funds:上場投資信託)というものを購入しています。

インデックス投資というのは、例えばTOPIXや日経平均のように、あるロジックでその市場全体のトレンドに限りなく近くなるような1つの「指標」に投資をすることになります。

例えば日経225のETFを購入する、ということは、日本の株式市場全体に分散投資をしているということに限りなく近くなります。

要は個別銘柄リスクを取るのではなく、マーケットリスクだけを取るという方法になります。

詳しくはこの本に書いてあるので、興味がある方はこちらを選んでいただくのが良いかと思いますが、もし日本で資産運用を行うのであれば日本株式と海外株式のETFを一対一程度で保有しておくのが無難だと言えるでしょう。

『ほったらかし投資術』著:山崎元・水瀬ケンイチ /刊:朝日新書

ほったらかし投資術』著:山崎元・水瀬ケンイチ /刊:朝日新書

この本にも書いてありますが、購入するETFを選定する際は、とにかく手数料が安いETFを選択するようにしましょう。もしも手数料が高いETFを選択するのであれば、敢えて自分で手間をかけることなく、ロボアドバイザーに1%を払って全自動で運用してもらう方が圧倒的に手間が少なくなります。

ロボアドバイザーやインデックス投資でどの程度のリターンが期待できるのか、というのをよく聞かれます。将来の事に関しては誰もわからないのですが、過去のデータを簡単に紹介しておきたいと思います。

アメリカの債券のインデックスを見ると、過去30年間で年平均7%で成長しています。株式のインデックスであるS&P500を見ると、同じく過去30年間で年平均11%で成長しています。

アメリカの、国としての成長力は、30年前と比べれば落ちてきているので、このように高いリターンが今後も期待できるとは限りませんが、感覚値としては平均5%~7%で増えればラッキーと思っておけば良いのではないでしょうか。

ちなみに年平均7.2%で増え続けると、10年で元本が2倍になります。このご時世、銀行に預金や定期預金で預けても1%の金利がつくことは絶対にありえませんので、この平均5%~7%という利回りがいかに素晴らしい利回りなのか、直感的にご理解いただけると思います。

また、冒頭でもしつこく書きましたが、資産価値というのは短期的に見ると上がったり下がったりを繰り返しながら徐々に右肩上がりをしていきます。従って例えば、リーマンショックが起こったような年には前年割れするケースも出てきます。ここで言う5%~7%というのは、あくまでも長期で均した場合の、年平均の利回りのことです。

勘の良い方はすでにお気づきかもしれませんが、短期的に上がったり下がったりしたからという理由で売買をしてはいけません。仮に今日株価が下がっても、明日上がるかもしれませんし、下がるかもしれません。もしそれが予想できるのであればあなたはプロのトレーダーになるべきで、本当に自信があるのであればインデックス投資などをせず、個別の確実に値上がりすると信じられる銘柄だけを買えば良いわけです。

Next: 上級編:アクティブファンド投資、もしくは自分で投資を行う

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