やや上級編:アクティブファンド投資
ここから先は上級編になりますので、よほど確信が持てる方以外にはおすすめしません。
インデックス投資とよく対比されるのが、「アクティブファンド投資」です。インデックス投資というのは、個別銘柄リスクを一切排除して、マーケットリスクだけをとる投資方法です。
一方でアクティブファンドというのは、マーケット全体から見た場合の特異点を見出し、その個別銘柄に大きく投資をすることで、個別銘柄リスクも取る投資方法です。

『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』著:藤沢数希/刊:ダイヤモンド社
詳しくはこの本に書いてありますが、世の中にある大半のアクティブファンドはインデックス投資に勝てません。
とても無残な現実ではあるのですが、博士号を保有するような天才トレーダーをたくさん集めてきて、凄まじく複雑な分析をした上で投資を行っても、大抵のアクティブファンドは単純なインデックス投資に負けるのです。
そういった意味で一般論としては、アクティブファンド投資はおすすめしませんが、よほど信用できるアクティブファンドがあるのであれば、全体資産の一部をアクティブファンドに投資してみるのもありなのかもしれません。
良いパフォーマンスのアクティブファンドは、インデックス投資をはるかに凌駕するリターンを生み出します。
レオスキャピタルワークスが提供する、ひふみ投信というアクティブファンドを見てみます。
この表はTOPIXとひふみ投信の利回りの比較です。
ご覧いただければ分かる通り、2017年9月末までの1年間で。TOPIXは29.2%増えましたが、ひふみ投信は37.4%と、TOPIXに対して8.2ポイントも良い利回りを実現しています。
一方で、TOPIXよりも利回りが悪い年もあるのも事実であり、インデックス投資に比べればハイリスク・ハイリターンな投資だと言えるでしょう。
さらに上級編:自分で株式投資
アクティブファンドに投資するということは、マーケットリスクにプラスして個別銘柄リスクを取っていることになりますが、そうは言っても個別銘柄もファンドマネージャーが真剣に検討した上で分散投資をしています。
それよりもさらにリスクを取りたい方は、自分で、個別の株式や債券に投資をすることもできます。
よほど自信があるケースを除いては絶対におすすめできない方法ではありますが、もしあなたがアクティブファンドのファンドマネージャーよりも高い利回りを出す個別銘柄を見出す自信があるのであれば、悪くない方法かもしれません。
あくまで個人的な基準ですが、わざわざ個別銘柄に投資するからには相当大きな見回りが期待できない限り投資したくありません。
私の個人的な基準は、個別銘柄に投資をする場合には、その会社が数年間YoY+50%の成長をし続けるかどうか、というのを1つの基準にしています。
仮にマーケット環境が一定だとすると、毎年50%ずつ成長する会社の株価は毎年50%ずつ上がっても不思議ではありません。上場企業で毎年50%ずつ成長する会社と信じられる会社はそう多くありませんので、本当に自信がある場合だけ個別銘柄に投資をしています。