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ソロスが狙う次の通貨危機。養分になるのが嫌なら「タイ株」を刮目して見よ=鈴木傾城

私の主力株は「PTT(タイ石油公社)」だ

私がタイ株を買ったのは2009年頃だ。タイが東南アジアで有利だと思ったからではなく、私自身がタイを愛しており、何らかの形でタイにつながっていたかったからだ。

タイで証券口座を開いて、ほんのわずかな金額で昔から名前を知っているタイの優良企業の株式を数銘柄買った。

資産を追加したのは2012年だが、資産の90%をアメリカ市場に振り分けて、残りのほんの少しをタイの株式市場に振り分けた。この頃のタイ株式市場(SET)は1050ポイントあたりだった。現在は1719ポイントなので、6年で約63%近く上昇していることになる。

しかし新興国らしく、ボラティリティは凄まじく高い。1600ポイントを超えて上昇したと思うと、一転して1200ポイント近くまで下落するという乱高下を2回も繰り返している。

それでも6年の結果を均すと、年間約10%の上昇率ということになる。

タイ株式の私の主力株は「PTT(タイ石油公社)」である。もともと石油株が好きなこともあるが、この企業こそがタイのエネルギー産業の中核であり、タイどころか東南アジアをも代表する超巨大企業だからである。

現在の時価総額は約5兆円となり、日本の大企業とも引けを取らない規模であることが分かる。現在のところ、配当利回りは4%弱となっている。

私が買った頃は約30バーツ(株式調整後)だったのだが、現在は51.50バーツとなっている。

この6年で私は総計24%近くの配当をもらい、さらに株式分割で株数が2倍になり、その上にPTTからスピンオフした製油会社スター・ペトロリアム・リファイニング(SPRC)の株も「ただでもらった」ので、たった6年間の所有とは言えども、結構な恩恵を受けている。

このPTTが私の主力株なのだが、これ以外にも「アドバンスド・インフォ・サービス(ADVANC)」「ランド・アンド・ハウジズ(LH)」「サイアム商業銀行(SCB)」「サイアムセメント(SCC)」と大手どころを所有しており、そのままずっと保有し続けている。

日本の証券会社でも買える

私はタイの証券会社に直接口座を持っているので、そこで運用しているのだが、最近は驚いたことにタイまで行かなくても日本の証券会社でタイ株が買える

たとえば、楽天証券SBI証券がそうだ。

楽天証券 – タイ株式取扱銘柄一覧
SBI証券 – タイ株式取扱銘柄一覧

扱っている保有株を見ると、タイを代表する大手企業がほとんどである。気になるタイ株があれば、これらの一覧をじっくりと調べるのは面白いかもしれない。

Next: 今のタイ株は割高? いつどんなタイミングで買い漁るか?

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