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AI・ロボットが変える働き方。35年後も必要とされるサラリーマンの資質とは=田中徹郎

ロボット化やAIの進歩で、私たちの仕事や生活は大きく変わろうとしています。さらに35年後はどんな働き方をしていて、どんな資質を求められるのでしょうか。(『一緒に歩もう!小富豪への道』田中徹郎)

プロフィール:田中徹郎(たなか てつろう)
(株)銀座なみきFP事務所代表、ファイナンシャルプランナー、認定テクニカルアナリスト。1961年神戸生まれ。神戸大学経営学部卒業後、三洋電機入社。本社財務部勤務を経て、1990年ソニー入社。主にマーケティング畑を歩む。2004年に同社退社後、ソニー生命を経て独立。

収入格差はさらに広がる。劇的に変わる労働環境を生き抜くには?

労働時間はどんどん減っている

ロボット化AIの進歩によって、私たちの仕事やライフプランは大きく変わろうとしています。

僕が就職したころは、勤め人は朝8時半に出勤し、夜は6時ごろが定時で、内勤者が用もなく定時内に外出するなど考えられませんでした。

あれからはや35年…。サラリーマンの仕事もずいぶん変わったものです。

AIやコンピュータの進化によって、事務部門の単純労働は大幅に減りましたし、ロボット化が進んだ製造現場のなかにはほとんど無人のラインもあります。

今でも介護や営業、接客など、省力化が難しい分野はあります。それでも社会全体でみれば、労働時間は減少傾向ではないかと思います。

35年後、私たちはどう1日を過ごしているのか?

では、つぎの35年はどうなのでしょう。

例えば35年後、ロボットやAIの進化によって、私たちの労働時間が劇的に短くなるのは間違いないと思います。

しかも会社における仕事の内容も変化し、例えば経理や広報、人事などではさらに省力化が進んでいるでしょうし、営業や審査、法務など他のホワイトカラー部門でも、仕事の大半はAIによって代替されているのではないでしょうか。

製造現場はもっと変化が激しく、単純作業の大半はロボットに代替されているのではないかと思います。

そのような社会において、私たちや私たちの子や孫たちは、いったいどのようにして1日を過ごすことになるのでしょう。

定時がなくなり、成果だけを求められるサラリーマン

おそらく会社に定時という概念はなくなっており、従業員それぞれのライフプランにあった好きな時間帯を仕事に充てることになるでしょう。

しかも従業員が1か所に集まる必然性は薄れ、自宅やサテライトオフィスでの仕事が当たり前になると思います。

サラリーマンは成果だけを求められ、例えば1日のうち3時間程度を会社のために使い、それ以外の時間帯を会社に拘束されたり、行動の制限を受けることはなくなっているでしょう。

つまり副業や定年という概念がなくなり、人はいくつもの職業を掛け持ちしつつ生きることになると思います。

会社が一定の収入を保障する今と違い、従業員と会社の関係はよりドライになり、人は収入と労働時間のバランスを考えながら、いくつかの職業を組み合わせることになるでしょう。

Next: より収入格差の大きい社会へ。その時、どうすれば豊かに暮らせるのか

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