1. ラットレース脱却は「キャッシュフロー・クワドラント」から始まる
キヨサキ氏は、「ラットレースから抜け出すためには、ビジネスオーナーか投資家を目指すことが不可欠だ」と言っています。
このメルマガをお読みの方の職業は、さまざまだとは思いますが、ここでは一応、「サラリーマンが投資家とのハイブリッド(兼業)を目指す」という設定でお話し、補足で自営業者、ビジネスオーナーの話も入れたいと思います。
【「自由を得る」ためのヒントは、“クワドラント”の中にある】
当メルマガではすでにお馴染みの、キヨサキ氏が提唱したキャッシュフロー・クワドラント。「忘れてしまった」という方や、最近になって当メルマガにご登録いただいた方のために、簡単に説明しておきます。
キャッシュフロー・クワドラントとは、人が収入を得るための方法(つまり職業)を、4つに区分けする考え方です。その4つとは、
・E(Employee:従業員)
・S(Self Employed:自営業者) ↑時間の制約を受ける
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・B(Business Owner:ビジネスオーナー) ↓時間の制約を受けない
・I(Investor:投資家)
です。
サラリーマンの方はEに所属し、フリーランスの方はSに、自分のビジネスを所有してマネジメントを任せているオーナーの方はBに、投資から収益を得ている方はIに、それぞれ属しています。
では、こうして職業を分けることに一体、何の意味があるのかというと、「現在位置の把握」と「将来的に目指す方向を決める」ためです。
1つの職業にしがみつくのは危険
今のような不安定な時代に、1つの職業にしがみ付くことは危険であるため、このメルマガでは複数の職業を掛け持ちする“ハイブリッド・クワドラント”をオススメしています。
上の図のように、EとSは自らの時間を使ってお金を生み出すために、時間の制約を受けることになります。
それに対して、Bは自分の代わりに従業員を雇用し、働いてもらう職業であり、Iはお金に働いてもらう職業です。
このような性質から、ハイブリッドを検討する際は、なるべく時間の制約を受けるもの同士で掛け持ちしないほうが望ましいと言えます。理由は、私たちの時間には限りがあるからですが、もちろん戦略的に、期限を区切ってやる分には構いません。
「戦略的に」というのは、「軍資金を貯めるため」とか「ビジネスモデルを勉強するために、あえて掛け持ちする」といったことです。そういうことは知らずに、すでにハイブリッドをしている人も中にはいるでしょう。
たとえばサラリーマン(E)の方が副業(S)を行っていたり、株式投資(I)を行っていたり、などです。