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トランプの関与が疑われる資金洗浄の手口とは? 進化する世界のマネロン対策=房広治

「トランプがやった」とされる手口

トランプ大統領が手を貸したマネーロンダリングと噂されている手法で、具体的に解説をしてみよう。

まず、ロシア人のA・Bの2名と、トランプ氏の弁護士がグループをつくる。

Aが、ロシアでも国際法上も違法とされる賄賂を受け取った。その賄賂を使って、トランプ氏が作った米国内のゴルフコース会員権やアパートを1,000億円で購入する。

Bは、アメリカに銀行口座を既に所有している。Aはアメリカに銀行口座が無いため、トランプ氏の弁護士に銀行口座付き会社を設立してもらう。この会社をA’とする。

Aは、トランプ氏にロシアの銀行から(市場価格900億円の物件に対して)1,000億円分を送金。A’の名義でゴルフ会員権と不動産を取得。

Bに800億円でゴルフ会員権とアパートを売却。この時、A’のアメリカ口座には800億円分の現金が残る。

Bは、これらの物件をバラバラにして、900億円の価格で売れば、100億円の現金が残る。

これら一連の取引が終われば、違法なお金1,000億円が、合法的に見えるお金「800億円」に替わっていることになる。これは、なかなか金融機関が見抜くのは難しい。

スイス銀行に伝わるマネロン「見破り」手法

これらは、今に始まったことではなく、私がスイス系金融機関の日本の信託銀行の社長をやっていた1998年頃にはすでに、どのようにマネーロンダリングを見破るかを教えてもらえた。

私が当時所属していたスイス系の会社は、当時、世界で最大の資産運用をしていたため、またスイスという特殊な土地柄、マネーロンダリングをしようとする輩が多かったためか、いろいろな例があった。

その1つは、同じような取引が2度以上起こるということである。

上記のように、1,000億円の取引は、何度かに渡って行われる。例えば、毎月とか3カ月に1回という頻度で起これば、ほぼ間違いなくマネーロンダリングである。

Next: 「テロ資金」とも戦う金融機関。効果的な防衛策とは?

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