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外国人アルバイト頼みの営業で大丈夫か?日本は海外から「失業を輸入」している=児島康孝

日本企業によくある「アルバイト任せ」の営業は明らかに異常

仮にアルバイトが集まらない場合、コンビニ会社は正社員を増やして対応することになるでしょう。いまのように、ほとんどがアルバイトで業務をまわすのは、以前の日本と比較すると明らかに異常なのです。

正社員が一定数いて、その補助としてアルバイトがいる。そういう形が以前ならあたりまえだったのですが、それをほとんどアルバイトばかりでやろうとするので、目先は良くても、徐々に問題が生じてくるのです。

この問題というのは、日本の所得低下貧困化が進んで内需が不振になるという、現在の日本で顕著な側面が1つ。

そして、もう1つは、サンマルクなどのように正社員の料理人をはずして、アルバイト中心で低コスト化をはかって成長した企業にも、内部崩壊という形で時間差で影響が出ているという側面です。

「イス取りゲーム」が明らかな、メトロ銀座線

さて、この「雇用のイス取りゲーム」は、ピンと来ない方もいらっしゃるでしょう。

しかし、東京を走る地下鉄「メトロ銀座線」では、さながら現実です。銀座線は、シートが増えたり、本数が大幅に増えているということは、ありません。つまり、イスの数はほぼ一定です。

そこに外国人観光客がやってくると、これまで座れていた日本人は、その分、座れなくなります。これは本当のことで、いま銀座線はスーツケースを抱えた外国人がものすごく多いのです。場合によっては、座席を「占領」されています。

メトロのイス(座席)の話であれば、ちょっと立っていれば良いようなものです。しかし、こう考えたらどうでしょうか。

例えば、イスに座った人には給料が出る、立っている人には給料がでない。こういうルールなら、
どうでしょうか?立っている日本人は、給料が出なければ生活できません。

それと同じ現象が、日本社会の至るところでいま、現実化してきているわけです。

日本人の仕事がどんどんなくなっていく

日本の雇用が好景気で大幅に増えているとか(筆者注:現状ではあり得ませんが)、日本人がその分外国で多く採用(雇用)されているということがなければ、日本人はイスを取られ、貧困化するばかりです。

だいたい、考えてみればわかりますが、日本人が外国で優先的に雇用されることはありますでしょうか?そんな話はないですね。あたりまえですが、自国民の雇用対策に取り組みます。外国のコンビニで、日本人ばかりが採用されるとか、そんな話はないわけです。

外国に行ったけど、まともな仕事先がなかったとか、そんな話が多いのが現実です。その国では、それがあたりまえのことです。

Next: 「メキシコの壁」は効果的。日本も自国民の利益を考えるべき

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